封牙舞



基本情報


略歴

牙の国に住む少女。
ザールック1465年、それまで牙の国を守護していた風の巫女羅封将が、意見の食い違いから互いを剣で貫いた。
国を守護する存在を同時に失ったことに動揺した民衆を鎮めるため、神官たちは偶然その日神殿の近くに捨てられていた双子の子を、神座の生まれ変わりとして育てることとした。
神官自身は知らないことだが、皮肉にもこの双子は、本当に「一時眠りについていた」状態の風の巫女羅封将であった。

神官は、たまたま最初に名前をつけた封牙刹那風の巫女として育てた一方で、舞に関しては比較的自由に育てた。
舞は、国を守るために祈りを捧げる姉を尊敬し、姉の役に立ちたいと剣術の修行に明け暮れていたが、1482年、牙の国が、リグライナ帝国の侵攻を受け占領されると、刹那を連れて国を脱出、以後放浪の旅を続けながら、リグライナ帝国への反抗作戦に参加していく。

レイド国に身をおいていたときはアッシリアの戦いに客将として同行、智謀をもって先発隊のレッドリバナを撃退する。
しかし、鉄の鎧兵の登場により戦局は一変、舞は気を失ったところをガルバラの説得により刹那によって戦場より離脱、以後はリグライナ帝国の帝都に潜伏して、反帝国組織クロスビルに身を置く事となる。

1484年、レイド国の滅亡を知ると、皇帝ガルバード暗殺のため、皇帝祭でおこなわれたオペラの歌手に紛れて実行するが失敗、リグライナ帝国を脱出し、ヴィッツ国へと流れる。
フィリアの戦いに参戦するが、その直後に姉である封牙刹那が、羅封将であった過去の記憶と姿を蘇らせ、舞に傷を負わせて去っていく。
それに伴い、自らの過去(自分が風の巫女だった)を知って絶望する舞だが、その直後にリグライナ帝国は、皇帝崩御に伴う大混乱に陥る。
自分の事よりも、まずはこの戦争の終結を優先させることを決意した舞は、デイエレスと共に王都市ノヴァへ乗り込み、この戦争の元凶となったカオスフォースの破壊を実行する。
作戦は成功し、リグライナ帝国の侵略戦争の根底を担った鉄の鎧兵を事実上無力化させると、この戦いの終幕を確信、自らは牙の国に戻り、羅封将となった封牙刹那との決着をつけた。
舞は、最後まで刹那に救いの手を差し伸べたが、その手は振り切られ、怨嗟の声だけを耳元に残して羅封将は散った。

その後、舞は歴史の表舞台には一切姿を現していないが、牙の国には留まらず、旅に出たことだけは判明している。
後世、各国に残るおとぎ話の中には、「これは封牙舞だったのでは」と思わせる少女がいくつか散見されるが、その真相を追究することは今となっては不可能である。

人物

  • 誰にでも優しく、健気な娘だが、責任感が強すぎて全てを自分のせいだと思い込む事も多い。
  • 自身の正体を知るまで、姉の刹那が風の巫女だということに一切の疑いを持たず、自分が双子として生まれたため、姉の力を半分奪ってしまったのではないかと長い間悩み続けていた。

関連項目


最終更新:2013年02月09日 04:30