国境断絶事件

概要

国境断絶事件とは、ラドリザン1257年5周期、ガルデス共和国とクレアムーンの間でおきた両国開戦のきっかけとなる事件である。

経緯

ガルデス共和国とクレアムーンは、ラグライナ帝国のセルレディカという共通の巨大な敵が存在していたため、この数年直接戦うことはなかったが、元をただせば相当不仲な国同士であった。
そもそも、水鏡莉奈がクレアムーンを建国するため引き連れた移民の中には、ガルデス共和国から脱出した者が数多く含まれており、その中には少なからず「政治犯」も含まれていた。その為、ガルデス共和国は何度もその者達の返還を要求、それを水鏡莉奈が拒絶した為、両国はこれまで何度も衝突してきた。
セルレディカという共通の敵がいなくなり、ラグライナ帝国は帝国内乱戦争に突入し、ルディはクレアムーンと、セリーナはガルデス共和国と和睦し、ひとまずの戦火は免れた。
そのさなか、1257年5周期、当時クレアムーン領であった鬼哭の谷で、村人と、そこに駐屯していた武将、巫女が惨殺されるという事件が起きた。
これを、国境を接したガルデス共和国の攻撃と判断したクレアムーンは、報復攻撃を仕掛ける。
クレアムーンの神威巫女真田弥生は、まずは話し合いで解決するべく、巫女位一葉を派遣。だが、この一葉はガルデス共和国にたどり着くことなく行方不明となる。
このことから、クレアムーンは一葉はガルデス共和国に謀殺されたと判断、両国は一気に武力衝突を迎えた。

真相

  • この一連の事件には数々の説が入り乱れている。
    • 「ガルデス共和国謀略説」 ゴゥドはこの頃、共和国の議会において「クレアムーン侵攻案」を提出していた。これを確たるものとする為、クレアムーンが報復攻撃を仕掛けるのを見越して、鬼哭の谷を密かに攻撃、予想通り報復攻撃を受けると、鬼哭の谷を攻撃したのは山賊の仕業と主張、クレアムーンが先制攻撃を仕掛けた為、自衛の為クレアムーン侵攻案が採択された。巫女一葉は、道中で待ち伏せして暗殺した。帝国内乱戦争が終われば、再びラグライナ帝国が侵攻してくると考えていた為、それまでに自国を強化し、帝国と正面から戦う力が欲しかった。
    • 「クレアムーン謀略説」 鬼哭の谷の人々を密かに聖都ヒモロギに移動させ、鬼哭の谷が強襲されたと主張、報復として共和国へ攻め込んだ。巫女一葉は最初から存在しない架空の使者だった。帝国内乱戦争が終われば、再びラグライナ帝国が侵攻してくると考えていた為、それまでに自国を強化し、帝国と正面から戦う力が欲しかった。
    • 「暁の守人暗躍説」 帝国内乱戦争時にガルデス共和国、クレアムーンを疲弊させるため、セリーナ暁の守人を使い全ての火種を撒き、巫女一葉も暗殺した。状況証拠だけなら最も説得力があり、事実クレアムーンでも「帝国が裏で動いている」という意見が出たと記録が残っているが、その反面、あまりにも難易度の高い謀略を全て成功させることなど本当に可能だったのか?と疑問視されている。
    • 「巫女一葉自作自演説」 巫女一葉には、身分違いの恋人がいたとの説もあり、使者を理由に駆け落ちしたという説もある。これにより、前半は暁の守人が策をめぐらし、後半は一葉の自作自演だった、前半はガルデス共和国の策謀だった、等、あらゆる人物の行動が様々な組み合わせを生み、この事件を複雑にさせ、真相を闇の中に隠している。

関連項目


最終更新:2011年04月22日 14:00