概要
戦闘に至るまでの背景
#ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
ラグライナ帝国は、
シチルの戦いの後に結ばれた和議により、一旦本国に撤退していた。
だが、ラグライナ帝国は、最終的にはクレアムーンを制圧するつもりだった為、次の出陣に向けての準備は怠っていなかった。その後、クレアムーンが自衛の為に軍備を再建すると、それを待っていたラグライナ帝国は、「クレアムーンが再び侵攻する意思を見せた」と、すぐさま討伐軍を派遣した。
実際にクレアムーン軍と戦った前線の将軍の間では、戦乱の時代によくある「戦った相手を必要以上に尊敬する」風習により、だまし討ち当然のこの出陣に乗り気ではなかったが、そこは将軍としての責任を果たすため、私情を消してクレアムーンへ向かった。
ロイカーン、
ライカーン、
ラスティは、まともな守備部隊もなく簡単に陥落。
ラグライナ帝国軍は、首都
ヒモロギへの道へ迫っていた。
両軍の戦力
戦闘経緯
#ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
ヒモロギは、北、東、西は山脈に守られ、南は大河が流れ、そこへたどり着くには細い一本の道しか存在しない。
ラグライナ帝国軍はここを中央突破するしかなく、10周期22日目に攻撃を開始。守りやすい
クレアムーン軍は、迫り来る帝国軍に矢の雨を降らせた。
それでも、兵力の差に物を言わせて正面から突撃する帝国軍、更に
紅に密かに渡河部隊を指揮させるが、
柊飛鳥がこれに対応、水際で撃退する。
10周期25日目、昼夜問わず続いていた総攻撃は、この日、帝国軍の猛攻に切り替わる。「1日で流された血は戦史上最大」とまで呼ばれた激戦が繰り広げられ、地形を利用し、帝国軍を4日に渡って押し戻したクレアムーン軍もついに力尽き、全軍首都にまで後退、最後の決戦を挑むこととなった。
ヒモロギを完全包囲した
ラグライナ帝国軍。
勝敗は決したかに思えたが、その翌日から突然の大吹雪が吹き荒れ、補給部隊すらたどり着けずに遭難し、ラグライナ帝国軍に凍死者、餓死者が続出、その吹雪に乗じて
クレアムーン軍が出陣し、損害を与えては撤退する一撃離脱作戦を慣行した為、帝国軍の包囲網は徐々に遠のいていった。
吹雪は止まることを知らず、クレアムーン軍にすら被害が出る。結局、帝国軍は自然には勝てず、撤退を余儀なくされる。
戦いの結末
後に「麻耶の護吹雪」と呼ばれたこの天災によって戦いは仲裁され、両軍共に兵力を使い果たし、再編成の為長い睨み合い状態となる。
雪解けを待って帝国軍が攻撃を再開すれば、クレアムーンは歴史から消滅していたが、総指揮官である
ラディスは、心のどこかで今回のだまし討ちに近い開戦に抵抗があったのか、部隊を大きく後退させ、新領土の統治、部隊の再編、クレアムーン軍との形だけのにらみ合いに徹した。
そして、これがセルレディカ統治時代では、最後の帝国とクレアムーンの戦いとなった。
最終更新:2011年04月22日 15:57