概要
戦闘に至るまでの背景
アストリア国の食糧問題は解決の見通しがつかず、分裂寸前だった国内を統一させるため、彼らは
クレアティボ国を仮想敵としてきた。だが、何度忠告してもその姿勢を改めない
アストリア国に対して、
クレアティボ国は本当の敵となることで答えた。
クレアティボ国王女
リルムは、普段は温厚で、民衆の事を考え、民からも慕われる王女である。彼女の理想は、戦争のない完全なる平和な世界であった。その理想設定は、現実が追いつくには高すぎるものであった上に、リルムはその潔癖な性格から、現実と折り合いを付けるということに苦痛を感じていた。その為、決して口には出さないが、そんな世界ならなくなってしまえばいい……という破壊願望を僅かに心の底にもっていた。この出兵も、その性格からくるものだと言われている。
両軍の戦力
戦闘経緯
クレアティボ国軍は数で勝り、
アストリア国軍を正面から追い込んでいく。
アストリア国軍は、特に地の利を活かせれるという陣をひいた訳でもなく、戦いは、このまま定石通りクレアティボ国軍が勝利すると思われた。
だが、突如として戦場に異変が発生する。
マーノが戦場で突然部隊を反転させ、敵軍がそこにつけこみ突撃を開始する。(突然の反転は、本陣を奇襲する敵軍を見つけた為と主張されたが、その様な部隊は確認されていない)結局この戦いで
ラドーニが戦死する。
グローリー・ワルキューレ部隊の崩壊から南戦線は混乱状態となり、一部の
アストリア国軍が突破に成功、
クレアティボ国軍本陣への接近を許すものの、所詮は少数と
リルムは落ち着いて対処、戦局は決し、レフティアの戦いはクレアティボ国の勝利で終わった。
戦いの結末
クレアティボ国は勝利をおさめたものの、中身の無い勝利であった。
当初の予定では、国境のこの戦いで
アストリア国に大打撃を与え、そのまま国境突破、数箇所の拠点を占拠して、王女のみ堂々の凱旋を果たし、その後も軍勢はアストリア国首都を目指して切り込んでいく、というものであった。
だが、レフティアの戦いで勝利したものの、損害は明らかに
クレアティボ国の方が大きく、単に数で押し切っただけという戦いを演じてしまい、クレアティボ国軍は「アストリア国への制裁を果たした」という国民向けの理由をもって帰国した。
皮肉なことに、
ラドーニ戦死の原因を作りながらも、それを報告するべきラドーニ本人とその腹心が全滅した為、
マーノはこの戦いの後、ラドーニの後をついで
グローリー・ワルキューレ部隊の総指揮官に就任した。
また、味方部隊を悪戯に消耗させたものの、敵にもそれ以上の損害を与えた
フランツィスカに対しての勲功も認められた。
最終更新:2011年04月22日 20:28