レフティアの戦い

概要

レフティアの戦いとは、アルファ1738年7月に行われた、クレアティボ国とアストリア国の戦いである。

戦闘に至るまでの背景


アストリア国の食糧問題は解決の見通しがつかず、分裂寸前だった国内を統一させるため、彼らはクレアティボ国を仮想敵としてきた。だが、何度忠告してもその姿勢を改めないアストリア国に対して、クレアティボ国は本当の敵となることで答えた。
クレアティボ国王女リルムは、普段は温厚で、民衆の事を考え、民からも慕われる王女である。彼女の理想は、戦争のない完全なる平和な世界であった。その理想設定は、現実が追いつくには高すぎるものであった上に、リルムはその潔癖な性格から、現実と折り合いを付けるということに苦痛を感じていた。その為、決して口には出さないが、そんな世界ならなくなってしまえばいい……という破壊願望を僅かに心の底にもっていた。この出兵も、その性格からくるものだと言われている。

両軍の戦力

攻撃側 守備側

クレアティボ国軍
軍勢
アストリア国軍
総兵力38000 兵力 総兵力25000
リルム 総指揮
軍師
主要参戦者

リルム

フランツィスカ

マーノ
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ラドーニ







戦闘経緯


王女リルム自らが戦場に立ち、聖戦であることを強調したクレアティボ国軍。主力部隊に紛れて、仕官間もないフランツィスカ、そしてマーノも、グローリー・ワルキューレ部隊の副官として参陣した。

クレアティボ国軍は数で勝り、アストリア国軍を正面から追い込んでいく。
アストリア国軍は、特に地の利を活かせれるという陣をひいた訳でもなく、戦いは、このまま定石通りクレアティボ国軍が勝利すると思われた。
だが、突如として戦場に異変が発生する。

マーノが戦場で突然部隊を反転させ、敵軍がそこにつけこみ突撃を開始する。(突然の反転は、本陣を奇襲する敵軍を見つけた為と主張されたが、その様な部隊は確認されていない)結局この戦いでラドーニが戦死する。
グローリー・ワルキューレ部隊の崩壊から南戦線は混乱状態となり、一部のアストリア国軍が突破に成功、クレアティボ国軍本陣への接近を許すものの、所詮は少数とリルムは落ち着いて対処、戦局は決し、レフティアの戦いはクレアティボ国の勝利で終わった。

戦いの結末

クレアティボ国は勝利をおさめたものの、中身の無い勝利であった。
当初の予定では、国境のこの戦いでアストリア国に大打撃を与え、そのまま国境突破、数箇所の拠点を占拠して、王女のみ堂々の凱旋を果たし、その後も軍勢はアストリア国首都を目指して切り込んでいく、というものであった。
だが、レフティアの戦いで勝利したものの、損害は明らかにクレアティボ国の方が大きく、単に数で押し切っただけという戦いを演じてしまい、クレアティボ国軍は「アストリア国への制裁を果たした」という国民向けの理由をもって帰国した。

皮肉なことに、ラドーニ戦死の原因を作りながらも、それを報告するべきラドーニ本人とその腹心が全滅した為、マーノはこの戦いの後、ラドーニの後をついでグローリー・ワルキューレ部隊の総指揮官に就任した。

また、味方部隊を悪戯に消耗させたものの、敵にもそれ以上の損害を与えたフランツィスカに対しての勲功も認められた。

最終更新:2011年04月22日 20:28