概要
戦闘に至るまでの背景
ヴァン・フレイ国によって
ガルゾーマは討たれ、実質上の支配者を失った
フェローラ国は、ヴァン・フレイ国と和議を結ぶ。
ルナティスは、自国に協力する勢力を一国でも増やしたかった為、これを受け入れるが、ガルゾーマ亡きフェローラ国を完全に敵と認識した
ガライザラの
バシュタルクは、フェローラ国への侵攻を開始。
フェローラの戦いにおいて、ガルゾーマだけではなく、優秀な将軍も戦死、または出奔したフェローラ国は、これを食い止めることができず、ヴァン・フレイ国に救援を要請した。
国とは、外交が変わればその立ち位置も簡単に変わるものである。
つい1年前、
フェローラ国の進軍から
アリアス国を救出するため
ガライザラへ出兵したヴァン・フレイ国は、今度はフェローラ国を救出するためガライザラへ出兵することとなる。
両軍の戦力
戦闘経緯
ヴァン・フレイ国には高性能の艦隊が存在する。それに対して、元々騎馬民族であり、国家としてすら完成されていない
ガライザラには、艦隊と呼べる戦力を有していない。
更に、ヴァン・フレイ国には、かつて友好国
イスタルが
メッツ帝国に進軍された時、艦隊を派遣して
リオナ海海戦を指揮し、メッツ帝国艦隊を撃退した過去があり、この恩から現在でもヴァン・フレイの船はリオナ海を自由に通過する許可をイスタル国より得ている。
元々、有利な要素が数多くある上に、今回は
フェローラ国に侵攻する
ガライザラを撤退させればいいだけということもあり、戦いの前からヴァン・フレイ国軍は勝利を確信していた。
だが、フェローラの戦いを勝利した興奮覚めやらぬヴァン・フレイ国軍は、今回は最初から大勝だろうと油断し、前方の索敵を怠った。
艦隊から上陸を開始したそこにガライザラの伏兵が一斉に攻撃を仕掛ける。
更に、またしても主力からはずされた
シオンと
イクルテイが、小船で艦隊の後方に接近し、乗り込む。
この混乱を収拾するため、艦隊司令官の
ジュディスは、主砲の発射を決意、味方を巻き込みつつもこの砲撃にひるんだガライザラ軍の隙をついて、味方を収容して後退する。
このとき、収容に間に合わなかった兵士は取り残され、ガライザラの軍勢に皆殺しにされる。
その日の夜、ヴァン・フレイ国艦隊は、一斉に陸上に
魔導砲による砲撃を開始、艦隊そのものを知らず、そこまで砲撃が届くとは思いもしなったガライザラ軍は、夜ということもあり、大混乱に陥った。
戦いの結末
ガライザラ軍は、砲火の届かないところまで撤退するが、ヴァン・フレイ国軍は、ガライザラ主力部隊をここまでおびき出したということで、当初の目的であるフェローラ国救出は成し遂げたと判断し、撤退する。
艦隊司令官
ジュディスは、親の七光りで地位を継いだだけと一部の将軍に後ろ指を指されることとなる。
ガルゾーマを撃ち破り、周辺諸国にその強さを見せ付けたヴァン・フレイ国軍が、戦術面で出鼻をくじかれた苦い戦いとなった。ただし、本来の目的を達成したという意味では、ヴァン・フレイ国軍は負けてはいない。
最終更新:2011年04月22日 18:13