隠密

概要

隠密とは、六界のあらゆる時代、あらゆる国で必ずといっていいほど存在していた職業である。
ただし、呼び方は国によって異なる場合もあるが、ここでは隠密で統一する。

隠密の種類

隠密には大きく分けて「国、または個人に仕える者」と、「契約隠密」の2種類に別れる。

  • 仕える者
仕える者は、一度自分がこの人、この国と決めたら、いかなることがあっても忠誠を誓い、ひたすらその国(人)のために働く。対象に対する忠誠は絶対で、たとえば「人」に仕えている場合は、自分の主が反乱を起こすと知れば、国より人を優先し、これに黙って付き従う。

  • 契約隠密
あらかじめ期限を決めて国、または人と契約を結び、その期間内のみ「仕える者」となる。

共に、「裏切りは絶対にない」ことを売り文句にしているが、そこは人間のやることなので、ごくまれに「例外」も生じる。
ただし、最初から期限が制限されている契約隠密にはその傾向はあまり見られない。

隠密の主な任務

  • 伝令 情報を味方部隊に伝達する。通常の使者と比べて移動速度が速い上に、万が一敵に発見されても、個人戦闘も優れているため、突破・生還の可能性が高い。 
  • 情報収集 敵地にて町人や旅商人に扮して情報を収集する。また、敵国の領土で「噂話」を流すこともある。
  • 潜入 長い時間をかけて信頼を植え付け、そのまま敵軍に仕官、内部から情報を引き出したり、戦場で反乱を起こしたりする。
  • 篭絡 潜入に近いが、妻や妾として相手将軍に接近し、情報を聞き出す。ただし、情が移り、相手側に寝返る事が多いため、徐々に使われなくなった。

ギルドの存在

隠密は、隠密同士のネットワークを持ち、情報を共有している。
これがギルドと呼ばれる存在であり、主な活動内容は、現在どことも契約していない状態の「契約隠密」が、情報を仕入れ、国、将軍、軍略、私生活、あらゆるジャンルの組み合わせで管理されている。それを任務を受けている状態の隠密が「情報を買う」というシステムである。
契約中に手に入れたその国の情報を売ることはルール違反とされていたが、生活の為にそんなことを無視する者も多く、雇う側もそれを見据えて、契約隠密には中枢の情報を教えない傾向となっている。

ただし、隠密の能力にも当然個人差があり、情報にも信用に値するものから、噂に流された使えないものまで混在している。また、情報は生物であり、賞味期限が恐ろしく短い。
購入した側にもこれらを判断する力が要求される難しい買い物である。

ツインクリスタルリンク

一般でも手に入るが、隠密が好んで使うマジックアイテム。
元々1個の水晶に魔力を封じ込めて2つに割り、別々にもっていても、その色と輝きでもう片方の水晶の方向と距離がわかる。別行動が基本の隠密の必需品だが、割った瞬間から発動し、わずか数日で効果は消えてしまう。

最終更新:2009年09月13日 12:12