シーバズル


基本情報


略歴

魔族の将軍として、ヴァーグリア国付近の魔族を統括していた男。統率に欠けていたそれぞれの種族を、その卓越した戦闘力とカリスマ性でまとめあげた。

ヴァーグリア国の指揮官であるロリスザードとは、まだ互いに無名時代に戦場で激突している、その後、二人とも指揮官という立場になるが、ロリスザードは、将軍であることより一人の戦士という立場を貫くため、自ら最前線へと立ち、ライバルとなるシーバズルも、全く同じ気持ちを持っていた為、二人は両軍の総指揮官という立場にいながら、戦場で何度も直接戦うという、本来なら決してありえないシチュエーションを体験してきた。
この戦場での邂逅が、敵として戦ったロリスザードとの奇妙な友情関係を生み出し、やがてロリスザードと対立するより、同じものを見たいという欲求に駆られ始めた。クライニースの戦い(竜技大戦)という大きな戦いを終えた後、自分の立場と異なる方向へ走り出した欲求の板ばさみに悩み、全ての決着をつけるため単身ロリスザードに挑んだ。
だが、この戦いでも決着はつかず、ロリスザードの誘いにより、自らの立場を捨てヴァーグリア国へ投降することとなる。

ヴァーグリア国に身をおいてからは、それまで敵対していた立場もあった為、国が用意した要職や勲章を全て辞退し、自ら進んで軍略にかかわることはなかった。
ロリスザードの隠密であるシーナと、徐々に互いの心の距離と近付け始めていたが、ロリスザードとシーナが旅立った時は、マルタナと共にヴァーグリア国に残留し、その後何度か訪れた国の危機をマルタナと共に救い、ヴァーグリア国の民衆からも、かつて彼が敵将だった事を忘れるほど信頼を受ける存在となっていた。
だが、彼は最後まで竜技七将軍への推薦は固辞した。

その後、ロリスザードの要請によりヴァーグリア国軍がカオスギアの戦いに参戦した時は、彼も軍勢を率いて到着、魔王の軍勢リヴォル帝国と互角に戦った。
ヴァン・フレイ国の首都奪還の戦いにおいては、マルタナと共に参戦、人魔融合を成し遂げたベルバットを打ち破る等、かつての強さがまったく衰えていない事を見せる。
六界戦争終戦後も、ヴァーグリア国の将軍として軍務に精励したが、既にヴァーグリア国は大きな戦いとは縁がなく、実戦に出ることはなかった。

1747年、シーナが病死すると、マルタナにのみ旅立ちを告げて、一人ヴァーグリア国を後にした。
その後の消息はまったく不明である。

人物

  • クライニースの戦い以前に、たまたま偵察に来ていたロリスザードシーナと遭遇して戦ったという記述があるが、これは偶然の遭遇戦であり、正式な戦記としては数えられていない。また、このときシーバズルははじめてシーナと出会っている。

関連項目



最終更新:2011年04月22日 17:09