基本情報
略歴
物語としての「
蜉蝣戦記」での主人公。
幼い頃に、森の賢人と言われる
エルフ、
エルラディースの元へ帝王学を学ぶために修行に出された。
ソフィス、
アリガル、
フィリス、そして後に妻となる
サファリアと過ごしたこの森での10数年の生活は、何をするにも自分たちで考え、自分たちの手で作り上げ、広大な森を自由に駆け、
エルラディースの講義を野外で聞くという自由奔放なものだった。
配下将軍を臣下としてではなく友人として付き合うレイディックの基本姿勢は、この時に形成されたといわれる。
レイディックの父が国主だった時代の
ロードレア国は、相当民衆を圧迫させていたが、その父の病によってレイディックは
ソフィス、
アリガルと共に呼び戻され、国主の座につくと、短期間のうちに
ソフィスと共に
ロードレア国を立て直す富国強兵策を実施、民衆の理解と協力を得た。
レイディックは幼い頃に
エルラディースの元で積んだ経験のおかげで人をひきつけ、これほどの英雄になったが、後年の素行はやはり反乱を起こした
アイルと同じく、父親の血を流していたからなのだろうか。
歴史とは時に新たな時代を迎えるために突如逸材を作り出して、強引なまでに力強く時代を駆け抜けさせるが、役目の終えた逸材をあまりにも突然に舞台から去らせていく。彼もその歴史が生んだ者の一人だったのかもしれない。
「人の和、地の理を手に入れながらも、自らの手で天の時を逃した国主(
アルディア評)」である。
関連項目
最終更新:2011年12月11日 07:09