デスレーダ


基本情報


略歴

バルド国軍師。
バルディゴス討伐連合軍結成の時点で、レイディックの才能を見抜いていたのは、おそらく、カルディスディアルとデスレーダだけであり、早い段階でロードレア国との同盟を画策している。(ただし、この同盟はついに実現しなかった)
連合解散後も、バルド国軍師としてボルゾックに国の方向性を指示していくが、気位だけは高く指図されることを嫌うボルゾックは、彼の忠告の半分は聞き入れなかった。

台頭していくベルザフィリス国に危機感を覚え、ルーディア包囲網に参加する様に説得、エィディスの戦い(692)には自らも参戦し、ルーディアの反間の計により疑心暗鬼に陥った連合軍において、いつ裏切られてもいい様に、側面・背面にも対応した布陣を敷く柔軟性を見せた。
しかし、連合時代から完全に力関係が逆転したメスローによってボルゾックは、バルドの国替えを命じられる。
怒り狂うボルゾックを諌め、今は怒りを抑えて、包囲網から脱出してルーディアと同盟を結ぶべきと進言するが、使者として出向いたレニィラは、そのままルーディアの説得でベルザフィリス将軍になってしまい交渉は失敗、リッヅの戦い(695)で指揮をとるものの、ディルセアとの格の違いを見せつけられて敗退、最期はベルザフィリス国に首都を落とされ、炎上する城内で狂乱するボルゾックを刺してから自らも自害、主従ともに滅びていく運命からは逃れられなかった。

人物

  • 彼の数多くの進言は、どれも的を得てはいるものの、そのほとんどがボルゾックの優柔不断によって実行するタイミングを逸してしまい、後手に回り結果的に失敗することが多かった。
  • デスレーダが献策した策は、採用されなかったものも含めて、全てデスレーダの家に書類として保管されていた。バルド国滅亡後になってディルセアがこれを発見し、一通り読み終えた後、「もしボルゾックがこれらの策を採用していれば、バルド国はもう2、3年は保てただろう」と呟いた。才能を認めると同時に、決して「我々が負けていただろう」とまでは言わない、デスレーダとディルセアの実力差を客観的に判断した絶妙な一言である。
  • 一説によると、ロードレア国への同盟交渉が失敗したとき、彼が呟いた「貴公ほどの器があれば、天下をも狙えると思ったのだが」という一言が、レイディックの心に火をつけ、彼を乱世へ導いたという。

関連項目


最終更新:2014年03月01日 16:38