暁の守人

概要

暁の守人とは、ラグライナ帝国に存在した組織の一つ。
情報収集、情報伝達、斥候といった隠密部隊行動から、破壊工作、暗殺、誘拐といった国の「暗部」まで背負った組織である。この組織に選ばれると、その人物は戸籍からも抹消され、「存在しない人」となる。の本名が正確に残っていない、等がその例である。
どの国にもそれに類する部隊は存在するが、暁の守人は、帝国内乱戦争において、皇族であったセリーナ自らが指揮を執り、堂々と歴史の表舞台に姿を現した為、他国に比べてその存在感が際立って強い。

帝国内乱戦争終結にともない、本来なら帝位についたルディに仕えるべき組織だったが、暗部だった自分達を高く評価し、自ら指揮をとったセリーナに恩義を感じ、「真の帝位はセリーナのもの、今は一時的に追い落とされているだけで、それを取り戻す戦い」と認識し、引き続きセリーナに仕えた。「個人ではなく国に仕えるべき」と考えた半数はセリーナの元より脱退し、ラグライナ帝国に残留したが、ルディが謀略を好まなかった為、残留組はその後大きな仕事をしていない。
後世の物語ではこれ以後、セリーナが率いた部隊を「暁の剣」として、本家暁の守人と別扱いにすることがあるが、あくまでも混乱を避ける為に使われた物語上の演出で、セリーナ本人がその言葉を使ったという記録はない。

1260年、ミナによって壊滅させられるが、セリーナは、火薬を使い自分達の遺体を残さなかった。
その為、ミナはあえてセリーナ生存説を唱えた。これは、ラグライナ帝国、ガルデス共和国、クレアムーンの完全和睦を唱えるルディにとって、三国共通の敵であるセリーナが生存していてくれた方が都合がいいと考えた為である。

暁の守人が行ったといわれる行動


いかに混乱の戦乱時代とはいえ、あまりにも要人誘拐・暗殺成功率が高かったこともあり、よほど優秀な部隊であったと推測されるが、同時に「物語上の演出」として、本当の病死や事故、あるいは、権力者が行った後ろめたい行動を「暁の守人が行った謀略」に差し替えられている可能性も否定できない。

どちらにしても、いくら表舞台に立ったとはいえ、元々が闇の組織である為、自分達の功績を国の正史には残さない。
その為、暁の守人の行動は、「状況証拠」や、「前後の状況から考えて」という注釈をつけなければならない、歴史家泣かせの組織である。

関連項目

  •  セリーナが政権を手にした時、紅を暁の守人司令官にするため、前司令官を暗殺したと言われている。
  • セリーナ

最終更新:2011年04月22日 14:25