基本情報
略歴
ロッド国主。
蜉蝣時代到来より前から、
ロッド国は、南の
アル国と戦い、東の
ロードレア国とも半交戦状態だったが、688年に彼が国主をついでからは、
レイディックと親交を深める。
戦乱の時代に、国主が他国へ足を運ぶというのは容易な事ではなかった。兵士を率いての軍事的な理由ならともかく、平時に於いて国主を他国に呼び出す事は、従属にも近い為、婚姻等の例外を除いて、同格の同盟国である国主が相手国へ赴く事はほとんどなかった。
だが彼は、両国の中間地点を会見場に設置して、大きな理由がなくとも、単に親交を温める為だけに
レイディックと数度にわたって会見した。
やがて、
レイディックの妹
シルフィーナを娶り、二国は同盟関係となる。この友情は永遠のものと、
レイディックさえ錯覚するが、策士
ギザイアの進言によって隙を見せた
ロードレア国を討つ決意をする。(
舞姫散華)
この事件により
ラディアが落命、
シルフィーナは兄と夫が争う乱世に絶望して自害、
ラディアの敵討ちに怒り狂った
アリガルも
ギザイアの前に暗殺される。
人物
- これらの生き方は自らの国を守るには何も間違えてはないものの、ラディア達があまりにも神格化された為、小説では悪者にされ、歴史書では浅はかな国主として酷評され続けてきた。ただし、これといった悪政もなく、民衆からも慕われていた名国主である。
- 近年になって評価は見直され、物語に於いても、「野望のまま親友を裏切る悪人像」から、「民衆の未来を考えて悩む青年像」として描かれる事が多くなっている。
関連項目
最終更新:2011年12月04日 04:16