ネル


基本情報


略歴

ラグライナ帝国の平民の家に生まれ、子供の頃から槍術の修行を重ね、武芸大会で優勝したことから近衛兵に採用される。
1247年、南方の大国レヴァイア王国との間で勃発したローグライスの戦いに自ら出陣した皇帝セルレディカと共に近衛兵として出陣。この戦いでレヴァイア王国軍の特攻により親衛隊長が戦死すると、咄嗟にセルレディカの前に立ち、皇帝を守った。
その功績により、セルレディカはネルをその場で親衛隊長の後任に任命した。
その後、セルレディカの向かうところは、いかなる場所であろうと常に傍らに付き添い、第3次モンレッドの戦いにおいては、決戦として皇帝自らが出陣したこともあり、ネルも戦場で槍を振るっている。

1257年、セルレディカが崩御し、帝国内乱戦争が勃発すると、リングオブクラウンを所持して玉座に座るセリーナを主と仰ぐ。
1258年にはハルバートの戦いに参戦し、本陣に迫るカレンをかろうじて撃退するが、1259年ミナの暗躍によってセリーナは玉座の座から失脚し、帝国内乱戦争は終結する。
ネルはセリーナの脱出を助けて怪我を負い捕虜となるが、ルディとの会見と説得により、以後はルディを守ることを誓う。
ルディは、戦場ではなく「会談」における戦いを繰り返した為、ネルは護衛役として、ガルデス共和国、クレアムーンとの国境に幾度も赴き、ルディに危害が及ばぬ様に常にその背後に立った。

セルレディカセリーナルディと、ラグライナ帝国の玉座に座った者を守り続けたネルは、その後もラグライナ帝国皇帝となる者を守り続ける。
生涯独身ではあったが、その人柄を見込まれ養子として由緒ある名家に入り、自身が「護衛」として戦えるレベルではなくなったと自覚すると、潔く引退した。

人物

  • 平民から皇帝の近衛隊長に抜擢された女武芸者であり、常に皇帝の背中を守ったその姿は「近衛兵の鏡」と称された。
  • 帝都の中でも比較的治安の悪い地区で育ち、度々危険な目にあっており、自分の身を守るために武術を会得しようと幼い頃にクレアムーン系移民の槍道場に入門して腕を磨いた。
  • 定期的に帝都で行われる武術大会で、当時としては女性初・最年少で優勝し、鳴り物入りで軍に入隊、その後近衛兵に抜擢されるが、武術の腕ではなく見た目が良いと言う理由での配属だったと知り、本人はショックを受けていた。(近衛兵は直接戦う力より、凱旋やパレードにおける見栄えを優先されていた)だが、その後のローグライスの戦いにおける活躍により腕を認められ、より近くで皇帝を護る親衛隊に推挙される事となる。
  • セルレディカに対する思いは、忠誠を通り越し、既に恋慕に近くなっていたが、皇帝と軍師エルの関係を考え、決してその感情を表に出すことはなかった。
  • 部隊の副将として戦場に立つこともあったが、個人の武勇による一騎討ちの手柄に留まった。
  • その勇敢な槍さばきに反して、性格はおっとりとしたのんびり屋であったという。
  • 六界連合軍に、彼女の子孫と名乗る将が存在するが、彼女の子は養子であった為、直接の血のつながりはない。

関連項目



最終更新:2014年02月10日 19:27