セドゥ


基本情報


略歴

ベルザフィリス国の書庫管理官だが、将軍としての実績や逸話は何一つ残されて居ない。おそらく将軍を補佐する副官の、更にその下で働いていた無名の補佐官であり、本来なら決して戦史に名の残ることのなかった者であった。

ルディックの陣(711)により天下を統一したベルザフィリス国は、主要な将軍に新領地を与えてそれぞれ統治させた。
その中の一人レニィラは、新領土を統治するかたわら、乱世の呪縛から解き放たれた安堵から一人の女性として子育てを始めてみたいと呟いた。
そのレニィラの望みを知ったセドゥは、自分の子供を養子に出すことで彼女の願いを叶えると共に、出世の約束を受ける。
この時セドゥの妻は、無理矢理離縁されられているが、レニィラにはその事実を伝えず、「早くに母をなくし、男手ひとつで育てるには忍びない子なので、是非もらってほしい」と述べている。
こうして捨て扶持を貰い、それなりの生活を送っていたが、彼の欲に際限はなく、更なる出世を願ったセドゥは、レニィラの私生活に探りを入れていた。
その結果、ルーディア暗殺に端を発したガイヴェルド失脚計画を知ってしまう。
これを密告することによって褒美にありつこうとするが、ガイヴェルドはセドゥまでも親族連座によって処刑した。

こうして彼は、出世のために子供を売り渡した男という悪名のみを残した。

関連項目


最終更新:2011年12月12日 17:46