基本情報
略歴
無から生まれた
ベルザフィリス国は、出自を問わず一芸を持つ者が次々と登用された。山賊上がりの伏兵隊長、漁師上がりの艦隊司令官、農民上がりの
五舞将と、その出身に統一性はない。
その極めつけが、流浪上がりの軍師ディルセアであるが、彼らを次々と見出した
ルーディアの人を見る眼には改めて感嘆させられる。
旅人を招いて、他国の情勢を聞く事を欠かさなかった
ルーディアは、ある日流浪の末に空腹で倒れこんでいたディルセアに出会い、哀れみから食料を与える。しかし、ディルセアは受け取った食料を食べながら、「これほど慈悲深い国主をもちながら、
ベルザフィリス国に天下統一が不可能とは、惜しいことだ」と呟いた、驚いた
ルーディアがその理由を聞くと、個々の人材は優れているが、それを束ねる存在がいないと説く。
ルーディアは彼を城に連れ帰り、数日にわたって会話を交わすが、その洞察力、先見力、そして古今東西のあらゆる兵法を蓄積した知識に惚れこみ、ディルセアを軍師として迎えた。
その期待に答えるべく、ディルセアは
ベルザフィリス国の軍勢を再編成、適材適所に人事を再編し、短期間に軍勢の練度を高めた。特に、圧倒的な差があった海軍を
アル国と同格にまで鍛え上げた手腕は特筆に値する。
更に、内政面でも
ベルザフィリス国法を確立させ、国力の充実をはかった。
人物
- ヴェリア、メファイザスと並び、蜉蝣時代三大軍師と呼ばれた。3人とも「天の時」「地の利」「人の和」をもち、それだけでは飽きたらず、ヴェリアは「策」メファイザスは「力」ディルセアは「運」を己の能力に追加させたと称される。
- イージル国の下級文官ドルザイアの息子として生まれていたが、彼が7歳の時にこんな逸話が残っている。村の少年剣術大会で準優勝したディルセアだが、父は決して喜ぼうとはしなかった。自分を認めて褒めてほしいという子供心から、なぜ褒めてくれないのかと父に問いかけると、「なら、去年の優勝者は誰だった?」と聞かれ、ディルセアは即座に答えるが「では準優勝は?」という問いには返事が出せなかった、同様の質問を剣術だけではなく他の大会でもするが、ディルセアは「いちいち二位なんて覚えていない」と父に答え、そこではっとする。まさに頂点だけを目指せという父の戒めであった。世が乱世でなければ、いささか勝利至上主義過ぎな気もするが、そんな父を尊敬していたディルセアはその教えを守り、流浪の旅をしながらいつか自らの役に立てる為、あらゆる知識を身に着けていた。
- ルーディア引退後、彼女の眼帯を受け取り、「二代目独眼竜」を名乗るように言われた。ただ、ディルセア自身の照れもあり、眼帯は受け継いだが「二代目独眼竜」を自分から名乗ることはなかったという。
関連項目
最終更新:2014年03月08日 01:44