基本情報
- 名前 ガイヴェルド・グラウン
- 生没 アルファ (673~748)
- 出身 アル国
- 種族 人間
- 性別 男
略歴
アル国領
ベルス城の城下町で生まれ育つ。
アル国は、
蜉蝣時代到来前から
ロッド国との戦い、圧制により相次ぐ反乱との戦いにより、多くの戦災孤児を抱えていた。彼もその一人だったが、見所があった為、長老に養われていた。孤児という負い目からか下男のようによく働くが、その生活が彼に本心を表に出さない二面性と、権力、出世に対する執着という後の悲劇につながる火種を植えつけていた。
この
ベルス城を拠点に、
ディアルと
ルーディアは
ベルザフィリス国を建国する。圧制に苦しんでいた長老もこれに喜んで協力したが、その返礼のために長老の元に訪れた
ディアル、
ルーディアは、若きガイヴェルドに才能を感じ、養子として迎えることとした。
しかし、権力の全てを手に入れた彼は、それを守るためにあらゆるものを信じなくなる。
軍師
ディルセアとは
ヴァイグの戦い頃から折り合いがあわなくなり、身の危険を察した
ディルセアは隠居を決意、ガイヴェルドの元を離れて旅にでる。
そして折からの悪天候で民が苦しむ中での皇帝就任に、
ルーディアが反発したときから全ては狂い始め、数年の確執の末に養母
ルーディアを暗殺する。
これに反発した
レニィラ、
バイアラス、
ディグド、
ヴィルガスが、ガイヴェルドの追い落としを謀るが、計画を察知すると、彼らを捕らえ、即座に処刑した。(
国崩れの乱)
彼の治世は長くは続かず、この大陸は天変地異に襲われ、南への大移動が始まる。ガイヴェルド自身も
ディアル、
ルーディアの出身地である
シーザルス国へ移住(本人は遷都・または聖都帰還と称したが、食客であるのは明白である)したが、
ルーディア暗殺の噂は既に広まっており、民衆からは「墜ちた皇帝の歓迎されない晩餐」と噂された。
748年、
シーザルス国で崩御(治めるべき国はなかったが、肩書きだけはまだ皇帝だった為)
乱世を治めた男とは思えないほど、質素な葬儀が行われたという。
戦乱の時代を終わらせた英雄ではあるが、
ルーディアと違って特筆すべき善政がなかったこと、そして不運にも直後に天変地異が訪れたことから、後世における人気は一段劣り、「彼が権力を握って最初に行った戦いが同僚殺しであり、権力者として最後に行われた仕事が同僚処刑であった」と不名誉な部分が語り継がれることとなる。
関連項目
最終更新:2014年02月01日 21:58