セリーナ


基本情報


略歴

セルレディカの激しい面を受け継いだ娘。
幼い頃から権力志向があり、ルディのやさしさも、敵意としてしか受けられなかった。

レヴァイアの乱では、本陣に同行することが許され、更にシュツットガルド併合では、総指揮官としてラディスカレングレイアスイリスを支配下とした。

セルレディカ自身は、ルディに帝位を継がせ、帝国の繁栄を担い、セリーナには軍権を与え、外敵と戦うという、自分の役割を姉妹それぞれに継がせようとしていた。
だが、そのセルレディカの真意は、セリーナの「自分だけが父に認められた」という、歪んだ愛情によって違う意図で受け止められていく。

1257年2周期、セルレディカ崩御後、権力を持つことに躊躇うルディを見ると、彼女が帝位継承の儀式として神殿に篭っている間に、自分の派閥を操って皇帝の証である「リングオブクラウン」を奪取。
父と同じ鎧を身に着けると、自ら帝位についた。

1258年、ハルバートの戦いで、ルディと直接対決、この戦いは勝利を目前としながら、ミナが流した「キリカが帝都で反乱を起こした」という偽情報により、セリーナは撤退を決意する。
この戦いで受けた損害は大きく、セリーナは軍備の増強を決意するが、そのやり方は早急で、民衆からの搾取に頼った。更に、これ以後も国境に次々と部隊を投入するが、防衛に徹した神聖帝国軍に比べて、ひたすら攻撃を貫いたラグライナ帝国軍は疲弊の連鎖状態となる。
本来なら、セルレディカの後を継ぐほどの素質をもっていたといわれているセリーナだが、その素質を開花させるより先に暴君への道を歩みだし、民衆はセリーナに対する怨嗟を持ち、それを敏感に察したセリーナは、反乱罪で次々と粛清を繰り返すという悪循環に陥っていた。
また、ハルバートの戦い以後、キリカとの溝は深くなり、事あるごとにキリカを叱りつけていた。
それらの状況を最大限に利用したミナは、まずラディスに帝国再統一を示唆、彼女の性格から、正面からセリーナに進言するだろうと読み、実際ラディスはそう動いてセリーナの怒りを買い投獄された。
こうして、ラディスを「囮」として動かしながら、水面下で「本命」であるキリカがセリーナの留守を狙ってリングオブクラウンの奪取と神聖帝国軍を招き入れるという反乱を実行。
セリーナにこの報告が届き、彼女は一旦後方の都市への移動を考えるが、それより先にミナが放った追手に捕われる。
しかし、暴君と化したセリーナの搾取に苦しめられた兵士達は、セリーナは帝都に送られれば処刑されるのだろうと勝手に判断し、セリーナに私刑を下した。その後、セリーナはに救出されるが、兵の仕打ちを「ルディの命令」と判断したセリーナは、ルディに深い恨みを抱いて潜伏する。

以後はと共に暁の守人を使ってラグライナ帝国、ガルデス共和国、クレアムーンが互いを恨み、戦い続ける様に様々な裏工作を行い、1259年4周期のカルディアの戦い、5周期におきたゴゥド急死に関与されたと言われている。

1259年7周期、レディス暗殺未遂により、ルディとの和平会談が頓挫したとき、これもセリーナの手引きだと思われたが、現在ではイリスが真犯人であった可能性が高い。
そのイリスが戦死すると、私邸に細工をしてキリグアイの戦いの原因が彼女にあったということにして、更なるガルデス共和国の怒りを誘う。(ただし、本当にイリスが犯人だった場合、濡れ衣を着せた相手が真犯人ということになる)

また、セリーナの謀略を妨害し続けたミナを捕らえ、報復の私刑により半殺しの目に合わせると、あえて解放してその姿をルディに見せることで精神的ダメージを与えるという、サディストにも似た冷酷な手を使った。

しかし、最期は潜伏していた所をミナの策によって居場所を知られ、オーディスが指揮する追撃隊に攻められ、紅に自らを突かせて散る。
紅がその後の機転により、火薬を使い潜伏場所の洞窟ごと吹き飛ばした為、セリーナの遺体は発見されず、ラグライナ帝国は、その後もことある事にセリーナの亡霊に怯え続ける事となった。

人物

  • 一説によると、彼女はルディを敬愛し、尊敬していたが故に、その姉を越えられない自分に憤慨し、狂気の道へと走ったと言われているが、その説を証明する術は既にない。
  • いくら暁の守人を束ねていたとはいえ、あまりにも各国に神出鬼没に現れた為、実際はセリーナと無関係の謀略、またはその国にとって真相を暴かれては不都合な件までもが、彼女たちの仕業として片付けられたのでは、という説もある。

関連項目


最終更新:2011年07月19日 13:14