基本情報
略歴
その後、カルディスは戦後処理の混乱に乗じて、「
ルディック国内での反乱を防ぐため、自分に同調する者を集めて勢力をつくりたい」と提案、戦後処理に謀殺されていた
ボルゾックは、適当な相槌でそれを承認した。
すると、カルディスは急ぎ本国に戻り、
ゼノスや
ゾイといったあらかじめ用意していた人材を一斉蜂起させ、あっという間に
ロー・レアルス国を作り上げてしまった。この建国劇はあまりにも用意周到で迅速だったため、かなり以前から根回しがされていたと思われる。
すなわち、カルディスにとってこの建国こそが目的であり、兄の仇をとることは己の野望を達成させるためのついでにすぎなかった。
人物
- 乱世の炎を身に纏い全てを焼き尽くして新たな秩序を作るような戦人だったと称されるが、時々見せる人間らしい表情が人々の心をつかみ、レイディック、ルーディアとはまた違った魅力で配下の将、民をひきつけた。
生存説
瀕死の状態で
レザベリアスの戦いから生還したという説は当時から存在していたが、主に流布されている話としては、この土地に住んでいた娘に救われ、山小屋で治療を受けていた、彼が目を覚ましたとき、既に
メファイザスの政変が行われていたが、それまで燃え続けていた炎が燃え尽きたせいか、目をさましたカルディスから一切の野望は消えてしまい、歴史の表舞台に立つことを避け、
アルディアの従者になった。その際、彼女について
ロードレア国を訪問したこともあり、
レイディックと会話を交わす。この時、相手の正体に気付いていながらも、
アルディアの「あくまでも私の従者です」という言葉から、
レイディック、
ラディアはそれ以上何も問わなかった。
この話は、
アルディア本人が書き残したものには一切記されていないが、世捨て人になったカルディスが「自分のことは記録に残さないでくれ」と依頼したためだという。
また、
ベルザフィリス国の内政官にフレアという変わり者の男がいたが、彼が仕官する際、
ガイヴェルドは「お前は何ができる」と聞くが、その男はフードを外さず、不敵な笑みを浮かべ「ただ、治世のみ」と答えた。その無礼さに怒った
ガイヴェルドがフレアに詰め寄るが、フードの下から見えた男の鋭い眼光に動けなくなる、フレアは小さな声で「母上(
ルーディア)の頼みで力を貸しに来た、ただし、治世のみだがな」と言い残して地方都市へ向かい、そこで内政を担当したという。
これが、
アルディアの元から独り立ちしたカルディスだという話もあるが、全ては伝説の域であり、それが真実かどうかは定かではない。
関連項目
最終更新:2014年02月08日 12:20