フィリス


基本情報


略歴

幼いレイディックエルラディースの元で学んでいたときに、先にエルラディースの弟子となっていた先輩。
幼い頃のレイディックに剣術を教えた兄貴分で、共に将来の夢を語り合った仲でもある。

その後故郷ゴアル国に戻り、文官として頭角を現す。
先代ゴアル国主が子供を持たぬまま死去し、その後継者を巡って争いが起こるが、民衆の支持を味方に付けてフィリスが勝利し、そのまま国主となる。
折りしも蜉蝣時代が幕を開けた頃であり、その直後にロードレア国によるゴアル国侵攻の攻撃が始まり、リイラードの戦い(685)が勃発。
フィリスはこの戦いでレイディックの成長を確かめた後に降伏を宣言、ゴアル国はロードレア国に帰順する。レイディックもかつての兄弟子の申し込みを喜んで受け入れる。
ちなみに、フィリスが国主についたことはわずか数日前だったため、レイディックはそれを知らずに戦っていた。

ロードレア将軍となってからのフィリスは、中堅将軍として、戦場と治世でそれぞれ活躍するが、レイディックの死後、突如軍勢を率いてヴェリアに襲いかかる。しかし、合流するにしては明らかにおかしな陣形だったことからヴェリアは警戒していた為、奇襲は失敗し、フィリスは戦死する。

人物

  • フィリスの突然の反乱には謎が多く、様々な説が囁かれているが、どれも決定打に欠ける。
    • 「野望説」 彼も戦乱の申し子の一人であり、チャンスと見て、純粋に国主の座を狙った。
      • 否定意見 フィリスにしては計画が杜撰。
      • 否定に対しての否定 確かに彼は中堅将軍として活躍したが、ロードレア四天王と実力も器も大きく溝を開けられている、失敗したから杜撰と片付けられただけで、彼の器は実際はこの程度だったのでは?
    • 「試練説」 ヴェリアにレイディックの後を継ぐ器があるかどうかを試した。
      • 否定意見 そこまでする必要があったのか?
    • 「殉死説」 これは、レイディックの後を追った殉死である。
      • 否定意見 試練にしても、殉死にしても、兵士までも巻き込むのはフィリスらしくない。
      • 否定に対しての否定 しかし、彼はリイラードの戦いでも最初から自分が国主になったことをレイディックに告げればよかったのに、わざわざ一度戦っている。彼が人間的にいかに立派だったとしても、兵の命を消耗品として考えていたのではないだろうか、そうなると、兵士を巻き込むのはフィリスらしくないという否定論は説得力を失う。
    • 「陰謀説」 ヴェリアが有力なフィリスを陥れその兵力だけを吸収したかった為、反乱を捏造した。
      • 否定意見 この時点でヴェリアがそこまでフィリスに警戒する必要性を感じない。
      • 否定に対しての否定 ヴェリアは晩年の素行を見てもわかるが、決して人格者ではない、フィリスに脅威を感じなくてもその「兵力」は魅力だったはず。特に、このときはロードレア国内が大混乱に陥り、確実に自分で動かせる兵力は多いに越したことはない。
    • 更には試練説と殉死説を合併させた新説等、近年になってその説は分裂と合併を繰り返し益々混沌となり、結局の所真相は歴史の闇へと葬られていく。

関連項目


最終更新:2011年11月22日 14:14