基本情報
略歴
レイディック横死後の
ヴェリア新政権では、西伐総指揮官に就任。
ロッド国との国境戦線を全て一任される。
この頃から
バイアラス、
リディと親交を深め始めた。
703年、
ヴェリアの大遠征に伴う軍団再編成によって駐屯地から本国へ帰還、残留軍を統括する留守部隊の最高司令官となり、1年にも及ぶ
ヴェリア、
アレスの不在期間の間、
ロッド国、
ベルザフィリス国、
フェルスデッド国の動きに備え、時には自ら出陣して国境を伺う敵軍を撃退した。
しかし、大遠征の失敗後、本国では彼ら実戦派の派閥と文官派の派閥の闘争が水面下で始まり、
ヴェリアの妻となった悪女
ルフィが、文官派と結んで実戦派の追い落としを計ったため、706年「
一月の別離酒」において
バイアラス、
リディ達と共に
ベルザフィリス国へ投降する。
彼らは実戦を潜り抜けた勇将であり、忠義においても信頼のおける人材だった。にも関わらず、祖国を捨てなければならないのは、そこまで派閥争いにより追い詰められ、堕落した
ヴェリアに失望したためである。
シルヴァスは、
ガイヴェルドにその人柄と武勇を見込まれ、
ロッド国遠征(707)の時も本国の留守部隊を任された。
まだ仕官1年足らずの投降してきた将軍に本国の留守を任せるなど危険すぎると諸将は反対したが、
ガイヴェルドは、「自分も
ヴェリアと同じだけ彼の人柄と実績を信認している」と言い、シルヴァスも見事に任務を達成させた。
ルディックの陣(711)でおいては留守部隊ではなく、遠征軍として参戦し、
ベルザフィリス国の天下統一に貢献した。
乱世終決後、新領地を託されてその地を統治、疑心暗鬼に陥った
ガイヴェルドによって同僚が次々と処刑される中、彼には猜疑は向けられなかった。
天変地異によって将軍も民もあらゆる人々が南方へ移民する中、シルヴァスはこの地を捨てずに残留、その数年後、わずか2人の付き人に看取られて病により静かに息を引き取った。
関連項目
最終更新:2014年02月26日 02:30