基本情報
略歴
ゾリメック国主。その治世は慈愛に満ち、彼女の統治の元では大きな反乱はおきなかった。
度の過ぎた慈愛の国は腐敗するが、彼女自身のカリスマ性と、罰するべき場所は配下がしっかりと手綱を握った事もあり、
ゾリメック国の治安は同時代の他国とは比較できないほど良かった。
しかし、数年後に乱世が訪れると、
ゾリメック国も
バルディゴス討伐連合軍(684)に参加。戦闘に関しては素人以下でもある彼女は、戦術関連には一切関わらず、主に占領地の統治に務めた。
だが、手柄を立てることで
ゾリメック国の発言権を強めたいと思って連合に参加した将軍達はこれを快く思わず、数度にわたって
サリーアに詰め寄った。
連合解散後、これで平和が訪れると思っていた彼女の想いは叶わず、群雄割拠の戦乱時代が訪れると、
ゲーリー国の
リディアニーグの策にはまり、
アゾル国と交戦状態になってしまう。
この件においても出陣を決定付けたのは武官たちであり、サリーアの最終決断を待たずして出陣が決定された。このことからサリーアは実際は国民に対してお飾りの存在ではなかったのだろうかと指摘する歴史学者もいる。
ただ、配下が権力を求めての俗に言う操り人形的な傀儡とは異なり、あくまでも、彼女の範囲外である軍事面においては何の決定権もなかった(あるいは本人が目を背けていた?)という国事情も見え隠れする。
アゾル国滅亡後、その仇討ちに燃える
ラディアが亡命先の
ロードレア国軍を引き連れて攻め込む。
ゲーリー国へ援軍要請の使者を送るが、何度使者を送っても無視され、この時初めて
マラに騙されていたと知ったサリーアは、覚悟を決めると単身
ラディアの元へ赴き、講和会見を申し込む。
その人柄に打たれた
ラディアは講和を決意、軍を退かせた。
人物
- 内政面においては比類なき統治者ではあったが、自分がわからない世界だからと、軍事面から耳を塞いでいた結果として、アゾル国が滅亡したという事実は忘れてはならない。
関連項目
最終更新:2014年02月08日 19:26