イル


基本情報


略歴

ロードレア国の隠密
戦乱の時代の常套手段として、隠密は各国に派遣されるが、中にはその国に仕官して、長年かけて内部から情報をもたらす者もいた。
だが、その多くが途中で正体がばれ、後世に名前を残すこともなく討たれいく、使い捨ての道具とされていた。
イルも、ヴェリアが直属の隠密から選抜され、リューグ国へ埋伏した。
彼自身の才能と幸運が重なり、正体がばれないまま年数を重ね、リューグ国の将軍となっていたイルは、様々な内情をヴェリアに逐一報告していた。ヴェリアが早い段階でベルザウスを危険人物として目をつけたのも、彼の報告からである。
そして、ガザとの確執を利用した反間の計をイルに実行させ、これによってベルザウスの反乱が数年は遅れることとなる。
その後、イルの軌跡は歴史から消え、どの段階でロードレア国に戻ったのかは謎だが、ロードレア国滅亡後は、あてもなく民として暮らしていた。
のちに、同じ隠密出身で、ベルザフィリス国の将軍となっていたリディの元に流れ着き、彼女の統治領に住むこととなる。

人物

  • 一部の文献では、リディとかつて同僚だったとあるが、彼がリューグ国に潜伏した時点でリディは10歳だったので、同僚というより当時まだ修行中だったリディと単に面識があった、または面識もなかったが、同じ境遇で育てられた為仲間意識があった、という繋がりであったと思われる。

関連項目


最終更新:2011年11月27日 16:39