ガルゾーマ


基本情報


略歴

生まれはルーイガルドシャクティアナ帝国。
帝王ラスブロスの部下で、実力、人望、実績の全てを兼ね備えた三魔王の筆頭。

ラスブロスは、六界の存在を知ると、全ての世界の戦乱史を見届けるべく、各地に腹心中の腹心を送り込む。三魔王は1063年(アルファの年号で)にアルファに派遣されると、ほぼ零の状態から自分達の力だけで領土と部下を集め、1071年にフェローラ国を占拠する。

ガルゾーマは周囲の国への影響力も強め、フェローラ国を中心とした陣営(後に帝王軍となる色分けされる陣営)を作り出し、長い間アルファにおいて畏怖の対象として君臨していた。
自ら王位に就くことはせず、傀儡の王をたて、あくまでも軍事の最高責任者として国を操るが、軍事だけの男ではなく、統治においても長けていた為、優秀な文官を数多く選出、フェローラ国は内政面でも安定し、民衆の支持も高かった。
したがって、彼が畏怖の対象となるのはあくまでも彼と敵対した時のみである。
その代表となるのが、1720年のアリアス国の首都陥落である。この時はアリアス国の方からフェローラ国へ先に攻撃を仕掛けた為、ガルゾーマの処置は相当厳しいものであった。
ただし、その後の統治は徹底され、アリアス国は、後に暴君であるバーチャが帰国するが、民衆は本来の王である彼より、ガルゾーマの治世を望んだ。

ヴァン・フレイルナティスの行動をいち早く察知し、他の国々をまるで自分の駒として、チェスを楽しむかの様にそれらを次々と動かしてルナティスと間接的に敵対、自らもノアルスの戦いで大勝利を収める。
更に、ヴァン・フレイ国に奪還されたアリアス国を、再攻撃するべく出陣。その際ガライザラバシュタルクを自らの部下の様に自在に扱い、すぐさま壊滅させた。

しかし、その直後にフェローラの戦いが勃発。
ルナティスの遠謀に乗せられたラ・ディアス帝国の侵攻により、主力部隊を派遣したところを、サヌア傭兵団の強襲を受け、誰もが予想しなかった形で戦死を遂げた。
その早すぎる退場は、ジルダーシャラダンといった二人の魔王、そしてサヌア傭兵団の運命に以後も延々と絡むこととなり、むしろ存命中よりも激しく人々の運命を狂わせていくこととなる。

人物

  • 魔王の名にふさわしい威厳とカリスマを秘めていた。自国に大きな見返りがなかったにも関わらず、リヴォル帝国、ガライザラローザ国といった諸国が、ガルゾーマの号令ひとつで平然と援軍を送っている。
  • 最後の言葉は「我は魔王、だが、その内に宿すのは、虚無と無我、我が魔王であったのか、魔王という肩書きが我を祀っていたのか、もはやそれも判らぬ……」であったと伝えられる。
  • まるでチェスを楽しむかの様に、彼が意図的に世界を動かした、と描かれているが、実際は各国がそれぞれの意思と思惑をもって動いていて、ガルゾーマはラスブロスからの命令通り、それらを「静観」していただけ、との説もある。

関連項目


最終更新:2011年04月22日 14:40