ジュディス


基本情報


略歴

ヴァン・フレイ国艦隊司令官。本人にその才能は十分あったが、それはあくまでも後世になってから証明されたことであり、就任した時点では、手柄を上げての就任ではなく、名将と呼ばれた父から地位を譲られた世襲ということもあり、ほとんどの者が彼女の能力に疑問を持っていた。

アリアス遠征アリアスの戦いカインヴァルザの戦いといった、ヴァン・フレイ国の重要な戦いにはほぼ全て参戦。
1738年にはリオナ海の戦いにおいて、艦隊司令官としてガラと共に全軍を指揮する。後進国と侮っていたガライザラだが、敵将シオンの作戦により敗北。本来なら壊滅してもおかしくないところを、彼女の指揮によって最低限の損害で撤退できたのだが、それを知るのはあくまでも共に戦場に立った将軍達のみであり、本国ではこの敗戦により、「やはり父の七光りの将軍には荷が重かった」と噂された。
ガライザラから受けた敗北の屈辱は、後のフィヨルドの戦いにおける大勝で返しているが、この戦いはガライザラ内乱で疲弊したシオンを数の暴力で踏み潰すだけの戦いだった為、彼女はついにシオンに勝利したという実感を抱くことはできなかった。

ジュディスの実力を早いうちに見抜いていたルナティスは、ヴァン・フレイ国がダルスバード艦隊を手に入れた時、その指揮を彼女に任せた。
そして、アルファの地において初めてダルスバード艦隊が本格的に投入されたリーズライディの戦いに参戦。この戦いでクレアティボ国軍に損害を与え、神座であるガウデバを打ち破るものの、同時に敵軍の奇策にも悩まされ、決して空中艦隊が万能ではないことを知る。

ルーイガルド侵攻作戦でも引き続きダルスバード艦隊を指揮するが、火山を利用した策略により六界連合軍ストリアールの戦いにおいて艦隊を失う。ジュディスは火山の直撃を避けるため、艦を曲芸同然の飛ばし方で脱出させ、失われる筈だった多くの将兵の命を救い、トレスト国へ向かい本隊と合流した。
その後は軍団再編成により、第8軍団シルティア部隊の指揮官となり、仕切りなおしとなったカスタリアの戦いにも参戦。

ローヴァー攻略戦においては、ストライアが本陣に内密で秘密裏に軍勢を派遣、ジュディスもその派遣部隊に選ばれ、ストライアに出陣を要求された。
この出陣は、ローヴァーの港をどうしても支配下に置きたかったストライアの独断であったが、その事実は知らされず、「騙されての出陣」となった。ただし、連合軍本陣も港の重要性は理解していた為この出陣を黙認、処罰は受けていない。

連合軍が陸路と海路の二手に別れた時は陸路部隊に編入され、17328年ガルーダ攻略戦に参戦、苦戦しながらもビアスコア帝国最大の決戦の勝利に貢献する。
陸路、海路部隊が合流し、ビアスコア帝国を降伏させた後は、フェルトビーン帝国に進軍。エイクレア攻略戦ゲルトエルトの戦いを経て、17328年8月、両軍最大の決戦となったカルダザルスの戦いに参戦して勝利を収める。

17329年8月、シャクティアナ帝国との決戦となったエリス・ラゴンの戦いに参戦するが、ラスブロスの猛攻により一度は撤退、六界連合軍はその直後にラスブロス強襲作戦を行い、サヌア傭兵団の強襲を成功させる為の陽動部隊として帝都で奮戦、六界戦争を勝利に導く。

六界連合終戦後、ヴァン・フレイ国に帰国し、復興作業に従事、国力を取り戻した後引き続き艦隊司令官を勤め北の海に駐屯した。
ヴァン・フレイ国を救ったシーザルス国と、ヴァン・フレイ国復興に協力してくれたイスタル国がルークルーズ海戦で激突した時は、双方に義理を持つ為、中立を決め、戦闘後、海上を彷徨う両国の傷兵を救出した。

人物

  • 彼女の指揮能力は高く買われていたが、彼女が艦隊を指揮すると、何故か奇策を受けるというジンクスも生まれてしまった為、連合軍が陸路、海路に別れた時、彼女の部隊はあえて陸路に選ばれた。(自ら名乗り出たという説もある)その後ルーイガルドの地で艦隊を指揮することはなかったが、彼女は地上部隊の指揮能力にも長け、副官クリスアーノ将軍との相性も悪くなく、シルティア部隊は攻守の切り替えに優れた部隊として六界戦争終戦まで活躍した。

関連項目



最終更新:2011年04月22日 17:45