ルナティス


基本情報


略歴

ヴァン・フレイ国の王女。
その繊細な容姿とは裏腹に、決断力と行動力の塊の様な存在であり、ヴァン・フレイ国の外交戦略は彼女の独断に頼る所が大きく、小鳥の様な声で辛辣な決断を平然とすることから、「聖なる魔女」と揶揄された。

彼女は、世界の流れは一見それぞれが独自に動いているかの様に見えているが、実は裏で見えざる糸が存在するのでは、と子供の頃から疑問に思い続け、その考えを立証させる機会を待っていた。だが、その思想には何の根拠もなく、ルナティス個人の幻想にも近いものであり、実際に何かをすることはないだろうと半ば諦めてもいた。

そんなルナティスだが、父と兄の急死により王位に座ることとなり、そこへ導かれるかの様にサヌア傭兵団が現れる。自らの幻想を現実のものにできる人材と地位を手に入れたルナティスは、サヌア達と共に千年樹の元で世界の霧を晴らすと誓い合った。

ルナティスは、自身も世界を動かす力を手に入れるため、お節介と判っていながら周辺諸国に次々と軍事介入をはじめ、フェローラ国の支配下となっていたアリアス国の首都を開放、更に犬猿の仲であったティネゼリア帝国、メッツ帝国に使者を送り、見返り(ロヴェリアへの進軍とそこに眠る水晶採掘の提案)をちらつかせて協力を約束させる一方で、東のガライザラとも対峙、更には海を越えたラ・ディアス帝国にすら自身の影響力で巧みに操り、フェローラ国へ進軍させる。

様々な伏線を準備したルナティスは、魔王ガルゾーマフェローラ国に対して決戦を挑む。(フェローラの戦い)これは、サヌア傭兵団を使った奇襲作戦であり、ルナティスにとって人生最大の賭けであったと言われている。
この賭けに勝利したルナティスだったが、サヌア傭兵団はこの戦いの後、その持ち前の気まぐれさから一度彼女の元を離れていくこととなる。

その後もルナティスは、ガライザラの内乱に対して、ティアナミッドガルツを送り込み、自分に都合のいい様に操る形で介入するなど、まさに魔女として暗躍した。
ルナティスの影響力は肥大化し、世界はヴァン・フレイ国と直接、間接に関わらず、ある程度同調する国と、そうではない国の二つの勢力に大きく別れていた。
そんな情勢下となった1741年10月、ザールックアーズ国から国王サウラ自らが使者として到着。「六界」の存在を知る事となったルナティスは、「座して待っていてはまた帝王が派遣する敵が迫ってくる」と思い(結果的にラスブロスにその意思はなく、アーズ国とルナティスの過剰な反応だったが、当時の情報ではそう判断する方が自然な流れであった)ルーイガルドラスブロスを討つという積極的防衛の為、六界連合軍結成に協力。自分達の勢力に世界の方向性を決める発言権を持たせるため、もう一つの勢力の代表格であったクレアティボ国とリーズライディの戦いで決着をつけ、世界はヴァン・フレイ国を中心とした派閥が主導権を握り、ルーイガルドへの遠征を実現させることとなる。

だが、クレアティボ国の「もう一人の魔女」リルムは、主力不在のヴァン・フレイ国に強襲を仕掛け、ジョルディアの戦いでルナティスを打ち破り、ヴァン・フレイ国首都を陥落させる。一度は首都から脱出したルナティスだが、ヴァーグリア国、シーザルス国の助けを借り、すぐさま首都を奪還する。
しかし、リルムが残した最後の罠によってルナティスは道ずれとなってその命を落とすこととなる。

人物

  • 本人は戦場にほとんど立たず、様々な人々、国、そして運命さえも動かしたという意味では、「帝王軍ラスブロス」に対して「六界連合軍のルナティス」という総大将的な位置づけになっている。

関連項目


最終更新:2011年04月22日 20:25