ノヴァ

概要

ノヴァとは、ザールックにかつて存在していた文明国家である。
明確に何年頃に存在していたのかは記録がなく、伝承と伝説でのみ語られる国である。

魔力を源としながらも、全く違う性能を持つ「機械」という技術を生み出し、急速に成長を遂げ、文明を築きあげた。
やがては「鉄の鎧兵」そしてノヴァに存在するあらゆる機械の総括する大型機械頭脳「カオスフォース」まで作り上げた。
ノヴァの科学力は留まる事を知らず、ついにはカオスフォースを中枢とした空中飛行都市「大王都ノヴァ」を完成させるにまで至った。
だが、それが同時にノヴァの限界であった。
首都を空中都市に上げ、そこから地上を支配するという発想は、いつしか地上と空中に隔たりを呼び、地上都市が大寒波に見舞われた時にその隔たりは形となって軋轢を生んだ。
そして皇帝が跡継ぎを残さずに崩御した事から後継を巡っての骨肉の争いが勃発。
いかなる科学力を生み出した理想都市ノヴァにおいても、太古の時代から繰り返される成長なきその内乱は起こっていた。
国を二つに分けて戦った彼らは、ついには鉄の鎧兵による大掛かりな空中戦にまで至った末に、その制御元である中枢のカオスフォースを傷つけてしまう。
制御をうしなったノヴァは地上に墜落し、理想都市はあまりにも残酷な結末を迎えた。

その後地上に残された国家は13に分裂し、それぞれの文化を培い始めた。
その13国の中には後の「リグライナ帝国」「レイド国」「魔法国家ヴィッツ」もあるという。

ただし、先述の通り、ノヴァに関する記述は「伝説」の部分も多く、信憑性に関しては不明瞭な部分が多い。
伝説にある「機械」というものが、どれほどのものだったのかも不明である。
かつては存在そのものが「おとぎ話」とされていたが、リグライナ帝国が鉄の鎧兵と、王都ノヴァを発掘したことにより、存在だけは確証されることとなった。

王都ノヴァ

王都ノヴァとは、リグライナ帝国が発掘した都市である。
かつてのノヴァが、王国だったのか帝国だったのか記録はないが、発掘者が最初にそう呼んだことから、「王都ノヴァ」と呼ばれていた。
後に、ラグダーナが動力を蘇らせ(厳密には動力は残っていたが、その稼動方法をリグライナ帝国は解明できなかった)、かつての伝説の様に王都を空中に浮かべたが、封牙舞たちの攻撃によって動力となるカオスフォースが破壊されて落下、ラグダーナを巻き込んで、完全なる灰塵と化した。

関連項目


最終更新:2013年02月06日 21:09