シモーネ

基本情報


略歴

アーズ国兵站担当内務官。ザールックにおける戦争が終結するころに内務官となったため
マドリアルの戦いの後処理からルーイガルド遠征の準備が、最初で最後の大仕事となった程度であり、本来は歴史に名を残す人物ではなかった。
生まれはアーズ国西部で、同じく兵站担当内務官の一人娘として生まれた。
後にアーズ国第1艦隊旗艦ローディス整備班長となるモニカとは同級生で親友であったという。
その頃はガザデルー軍との戦闘が激化しており、アーズ国は国民の戦意高揚として神器衆の活躍をよく宣伝していた。
そのため、この時代の少年少女には神器衆のファンが多いのだが、彼女もまた、神器衆の一人であるトウマの大ファンであった。
3330年の卒業と共に、モニカとは別の道を行くことになり、進学。3333年に、母親と同じ兵站担当内務官としてアーズ国に仕えることになる。
就任直後から、マドリアルの戦いの後処理、そして六界連合軍の結成準備のため、奮戦。3334年には、遠征軍を見送ることになる。
モニカとは、ここが今生の別れとなった。

六界戦争終結後には、かつて憧れの存在だったトウマが、サウラの長女と共に西の領地へ赴任。
上司となったトウマに、進んで道案内から明日の任務の準備まで気を配り、尽くした。
これによりトウマからの信頼を得て結婚するも、3345年に、トウマは暗殺される。
シモーネはなんとか追手を逃れ、中央のガルの元にたどり着き冤罪を証明した。

だが、トウマを失ったシモーネは、日に日に瞳から光を失っていったという。
すでにガルによってトウマを暗殺した一派は討ち取られていたが、彼女は毎日のごとくトウマへの愛と暗殺劇への恨み言を呟いていた。
ガルは、決して人としての道を踏み外してはならないと説得していたが、彼女はガルの保護下から突如失踪。
2日後に、トウマ暗殺を指導した人物の邸宅へ斬馬刀を持って乗り込み、残された妻、息子2人、年老いた両親の5人を惨殺した。
シモーネは復讐を遂げた後は一切の抵抗もなく逮捕される。
情状酌量の余地はあったものの、一家皆殺しという、彼女の私刑はあまりにも大きすぎた。

殺人の罪により、3347年、刑が執行された。

人物

  • 少々気性が荒い人物で、納得できないことにはとにかく突っかかっていたといわれている。そんな性格の彼女だったが、トウマと夫婦喧嘩をしたという噂はまったくなく、不思議がられていたという。




最終更新:2011年12月17日 10:18