概要
ヴェリアの死
ルーはこの戦いで、
ロードレア国の先発隊4将を次々と打ち破りその名を高めた。
ロー・レアルス国の猛将
ゼノスは、病によってこの戦いに出陣してこなかったが、この報告を聞くと「
ルーがいる限り自分は病の快復のみを待つことができる」と我が事の様に喜んだという。
しかし、酒と、陣中にまで連れて来た
ルフィに溺れたといっても、
ヴェリアの天才的戦術眼は健在であり、
ルーをもってしても突破は困難であった。
「敵の主力を、国主自らが食い止めている」その報告が各地に伝わる事で、
ロードレア国軍の士気はかろうじて維持され、
ベルザフィリス国、
フェルスデッド国の攻撃も各地の将が奮戦して食い止めていた。
各戦線の戦いは1年にもおよび、国境を巡る地図は、時に侵略され、時に奪還しと日々変化しながら707年の夏を迎えていた。
8月9日、この日、
ヴェリアは酒に酔い、
ロードレア国最盛期を思い出していたのかもしれない……
突如
ラディアや
アリガルといった、既に亡き将たちの名をあげると、亡霊に向かって出陣を命じる。
そして、3年で天下をとれると天を仰ぐと、そのまま吐血して倒れこんだ。
これが天下に名を轟かせた天才の、あまりにもあっけない末路であった。
707年8月9日深夜、
ヴェリア、陣中にて病没。この時、彼は夢から醒めた。そして、自らの時間を永遠に止めた……
フェルスデット併合
ロードレア遠征
クルス山地の戦い 両軍の戦力
ギルラ高地の戦い 両軍の戦力
第三の対陣
ロードレア滅亡
▲708年12月における勢力図(ギルラ高地の戦い、クルス山地の戦い終了直後の地図)
幾多の邂逅
そして別離
乱世の炎を纏いし国
その炎は静かに眠る
幾多もの魂を抱いて
(アルディア著「蜉蝣戦記」行雲編より)
最終更新:2011年12月15日 02:40