概要
戦闘に至るまでの背景
両軍の戦力
戦闘経緯
アリガルが城外に布陣したのは8月17日。ようやく
アリガルが挑発に乗ったと驚喜した
シーヴァスは、
アリガル部隊を完全に包囲する陣を敷いた。
自分の想像通り
アリガルは猪武者、何の考えもなく挑発によって出陣してきたと信じる
シーヴァスは、5部隊にわけた軍勢をもって
アリガル部隊を徐々に包囲していく。
だが、これもまた
アレスが
アリガルに授けた策のうちであった。
アリガルは、自分の部隊も相手に合わせて5部隊にわけると、包囲している
シーヴァスの両翼に少数部隊を派遣、包囲することに拘った
シーヴァス部隊は、これを包み込もうと陣を広げていく。
アリガルの別働隊は最初からこの両翼の機能を停止させるためであり、薄くなった敵陣を
アリガル本隊が一気に突撃する。
自らの策が、力押ししかできないと侮っていた相手によってやぶられた
シーヴァス。その怒りは並大抵のものではなかった。
流れ矢を受けながら自ら剣を振るい戦うが、
アリガルによってついに陣を崩され撤退していく。
後方へ下がった
シーヴァスは、まず
ギザイアに食って掛かった。何故援軍を出さなかったと。
アリガルが野戦に出た時点で
ギザイアも軍勢を動かせば、例え包囲網が崩壊しても数で押し切ることが出来たはずと。
ギザイアは、最初から
シーヴァスが自分の後継者に相応しいかの「試験」をしていたに過ぎなかったため、この
シーヴァスの怒りを軽く受け流すと、彼を後方へ置き、次は自らが
アリガル討伐に踏み出した。
アリガルの死
8月23日、
ギザイアは、
アリガルとの戦いに兵馬を使わず、まず矢文を打ちかけた。
矢文は2枚かさなったまま、外壁守備隊長
ロザグの元に届いた。1枚はありきたりな「
グルファ城は包囲している、降伏せよ」であり、もう1枚は
ロザグ個人宛の「内通すれば将来の出世を約束する」というものであった。
ロザグは小心な将であった為、この自分宛の文からいらぬ疑いをかけられることを恐れ、降伏勧告の文だけを
アリガルに提出したが、不審な態度から他の将に疑われ、この矢文を発見されてしまう。
アリガルは、
ロザグが裏切る程の度量がないことを承知していた為、あえて
ロザグに内応したふりをして
ギザイアに返事を出す様に仕向けた。
ヴェリアが
レザベリアスの戦いで使った策を、
アリガルは応用したのである。
こうして
ロザグは、
ギザイアに内応したふりをして連絡を取り合う。
26日の夜、今度は
ロザグ経由で
ミルナス宛に
ギザイアからの文が届く。
「外壁守備隊長
ロザグは既に内応を約束している、8月28日の夜、外から総攻撃を仕掛ける、そこで
ロザグと
ミルナスが同時に内側から城内を混乱させれば勝利は間違いない」という内容であった。
戦いの結末
最終更新:2011年12月12日 02:15