概要
戦闘に至るまでの背景
両軍の戦力
戦闘経緯
10月8日、
アル国四天王を率いて堂々と出陣した
ルドリアは、12日、16日に二度の小競り合いで、小城を陥落させた。
この時、元々
アル国の城でありながら、
ベルザフィリス国に靡いた罪により、住民は虐殺され兵士達の略奪が許可された。
「所詮は辺境の反乱軍、本気で制圧に乗り込めばこんなに簡単なことだった」と、
ルドリアは上機嫌となり、このまま
ベルス城まで向かうべく、南下を続けた。
しかし、全ては
ベルザフィリス国の新たな国主となった
ルーディアの策略であった。彼女は、
ディアルの後を継ぐと決めたとき、自らの心を殺し、鬼になると決意していた。
ディアルの軍師であった頃の
ルーディアなら、先の2つの小城を見捨てる様な作戦は立てなかっただろう。しかし、今の
ルーディアにはそれができた。
ベルス城を目指し、渓谷を長蛇の列となって進む
ルドリア。そこに、山賊出身であり、山岳戦を知り尽くした
ベヌロゥズが伏兵として出陣、他の部隊も次々と姿を現し、渓谷の出入り口を塞ぎ、火を放ち、
ベヌロゥズは一気に崖を駆け下りて、
ルドリアの本隊に襲い掛かる。
長蛇の陣形になっていた
アル国軍は、分断され、連絡をとりあうこともできず、更に火によって完全に孤立、
ルドリアは
ベヌロゥズによって討ち取られた。
大軍を率いながら、たった一度の奇襲によって総大将を失うという、戦史上稀に見る大敗であった。
戦いの結末
いち早く撤退に成功した四天王
ザグルスだったが、国主
ルドリアの戦死を聞きつけると、すぐさま野望をめぐらせ、後継者のいなかった
アル国の主導権を力尽くで掌握。
これに反抗した四天王
フェルド、
メネシスをすぐさま暗殺して
アル国の実権を握る。
ルドリアの悪政に疲弊していた国民は、最初はこの新たなる国主に期待をかけるが、
ザグルスは
ルドリアを更に上回る暴君であった為、
アル国の民は更なる絶望に追い落とされる事となる。
最終更新:2011年12月03日 22:04