ヴィルガード事件

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概要

ヴィルガード事件とは、ルーイガルド17323年に起きた、神座であるヴィルガードを使った反乱事件である。

発掘されたヴィルガード

著しく発展していたザルカ国は、東の荒地を開拓し、新たな都市を作ろうとしていた。17321年、その工事の最中に地中からヴィルガードが発掘された。
ザルカ国の将軍であり、工事の担当を受け持っていたボルスは、正体不明の化け物の存在を何故か本国には伝えずに隠匿した。
彼は、「地盤が緩いため、この地は立ち入り禁止とする」とヴィルガードの周囲から人を遠ざけると、密かに招いた死の商人ネームレスを使って、商人の人脈を使い、ヴィルガードの正体を知っているルナを見つけ出し、招聘する。
自分が発掘した化け物の正体を知ったボルスの中に一瞬電撃が走った。
「このヴィルガードを利用すれば、自分の野望に使える」と。
こうして彼は、ヴィルガードを飼いならそうとする。

首都輸送計画

ボルスの野望はさらに増幅され、このヴィルガードを密かに首都へ輸送しようとする。
ヴィルガードに必要な餌は、人間が持つ魔力、精力といったエナジーであり、それも、普通の人間ではなく、ある程度の魔力や潜在能力を持つ者でしかならなかった。
辺境の工事現場ではこの餌を確保するのは難しく、人の多い首都に紛れ込ませる必要があった。
しかし、巨大なヴィルガードを密かに運ぶのは難しい、そこで、ボルスはザルカ国で毎年行われている剣術大会に目をつける。
既に、興行的に毎年大成功を収めるほど大きな大会だが、ボルスは大会運営委員の一人だったこともあり、大会の更なる成功を口実に老朽化してきたコロシアムの建て直しを進言する。
そして、工事を受け持った業者はネームレスの息のかかった者で固め、大掛かりな工事に紛れ込ませてヴィルガードを堂々とコロシアムの地下へと配置させる。
以後は、「餌」に困ることはなかったが、それでもヴィルガードを眠りから醒めさせるほどの良質の餌を見つけるのは難しかった。

剣術大会

ボルスが次に目をつけたのは、剣術大会そのものであった。
この大会に出場し、予選を勝ち抜いてきた程の者なら、ヴィルガードの餌となる資格を十分もっている。
17323年の大会で、ついに彼は動き出す。「ファンが必要以上に選手に近づいてくるのを防ぐ」という口実で、選手は贅を尽くした個室に閉じ込められた。そして、試合に敗退した選手を睡眠薬で眠らせ、密かにコロシアム地下へ連れて行き、そこでヴィルガードの餌にしていた。
これら極上の餌に、ルナがつれてきたアルミスまでもが加わり、ヴィルガードは一気に満腹状態となり、突如眠りから目覚めると、そのまま活動を開始する。
折りしもコロシアムでは決勝戦が行われていたが、床下を破壊してヴィルガードが登場、会場は騒然となる。
しかし、決勝戦を戦っていたネリスアンジェリナ、そして、観客として観戦していたイルザコズエ、さらに力を吸い尽くされながらも、かろうじて命を取り留めていた他の剣士たちの奮戦により、ヴィルガードはそのまま破壊され、ボルスも討ち取られ、数年の準備を要したボルスの野望は、僅か数時間で幕を閉じた。

ザルカ国に残った傷跡

反乱を起こしたボルスの「野望」が何だったのか、後にこの事件の首謀者の一人であったネームレスは語っている。「彼に具体的なビジョンなど一切なかった」と。
ボルスに、王位簒奪といった具体的な野心が昔からあり、そこにヴィルガードという手段と出会い、それを自分のものとした……というのならわかる。しかし、彼に具体的な目的など存在せず、ただ今より大きくなりたい、今より強くなりたい、という漠然とした野心のみをもっていた。その彼がヴィルガードという「手段」と先に出会ってしまい、具体性のない野望という言葉を連呼していただけという。
そんな透明な野望によって、ザルカ国の首都はコロシアムを破壊され、兵士、大会参加者、観客に少なからず犠牲をだした。
特に、ザルカ国神官アルミスは、妹であり、首謀者の一人であるルナの私怨によってヴィルガードの餌にされたという。
本来なら、都市をさらに破壊するほどの力をもつヴィルガードだったが、登場と同時に破壊されたことは不幸中の幸いであった。

誰がヴィルガードを倒したのか

先述の通り、大会参加者ネリスたちと、旅の途中だったイルザたちの協力によってヴィルガードは倒された。
しかし、どちらが主導だったのかは、誰を主人公とするかによって大きく異なる。
ネリスを主人公とした物語では、「ネリス達が戦い、イルザたちは援護した」と描かれ、イルザを主人公とした物語では、「イルザ達が戦い、ネリスたちは援護した」となっている。

本人達が、後の回想録を含めて、単に「皆の力で倒した」としか語らず、この戦いを直接目撃した第三者がいなかったため、物語によって描かれ方が大きく異なる結果となった。

関連項目