デルタ

基本情報


略歴

歴史学者。
蜉蝣戦記を研究し、登場する将軍全員の能力をはじめて数値化した。
これは、「蜉蝣時代武将ファイル デルタ編」として長らく物語、戦史両面から様々な著者の参考資料として重宝された。

レーション編との違い

彼の人物評価は、後世に脚色された「物語的な部分」の影響も色濃く受けていた為、後に歴史学者レーションが、更なる修正版を製作、「蜉蝣時代武将ファイル レーション編」が登場するが、この2冊は製作における視点に違いが見られる。

デルタ編は性格を数値化したものが多く存在したが、能力における「成長」の概念と違い、そのときの状況によっていくらでも左右される上に、そもそも人間の心情、本心まで理解できるわけがないと、レーションはこれらの数値を廃止した。
また、デルタは、軍務においては知略を発揮した将の場合は、実際は内政を担当しなかったとしても、「もし行っていればこれくらいの成果を出していただろう」という「期待値」にこだわっていたが、レーションは徹底的に「実績」のみにこだわった。
同様の理由で、一度も艦隊を指揮したことのない内陸の将軍に、陸軍指揮の実績から「水軍指揮」を査定していたデルタと違い、彼は「統率」という項目で統一させた。

デルタ編に収録されていない将軍

デルタの時代は、まだ存在が確認されておらず、それ以後に新たに発見された史書、文献によってはじめて名前が登場した将軍、あるいは存在は確認されていたが、当時は「将軍」として扱われていなかった人物については、当然ながらレーション編にしか記載されていない。

これは、蜉蝣時代全てのことに言えることだが、大寒波によって国土を捨てている為、他の時代に比べると、国が正式に残した史書といった資料が圧倒的に乏しい。
アルディアの残した書物に頼ることになるが、風の精霊を駆使していたとはいえ、基本的には、彼女がそのとき滞在していた国を中心にまとめるのが精一杯である。
その為、空白の時間帯、名前しか判明していない戦い、存在は確認できるが、詳細が不明な将軍が多々存在する。
これらは、移民の時に共に流出した文献、将軍の手記などの発見により、後世突然発見されることがある。
今後も、新たな資料の登場により、存在しか知られていなかった戦いの詳細、更にそこで活躍したいまはまだ名前も知られていない新たな英雄たちの登場が期待されている。

  • デルタ編に登場していない将軍
    • リン (アゾル国) デルタの時代以後に存在が発見された将軍。
    • バルシオン (ルディック国) 武官の一人として存在そのものは判っていたが、後に発見された文献により名前、人物が判明した。
    • ケルスティン (ルディック国他) 名前はデルタ時代から既に発見されていたが、当時は将軍として扱われていなかった為。
    • フェリシア (ロー・レアルス国) 長年、ゼノスの養女としか見られていなかったが、後に指揮官として戦場に立っていたという記録が発見された。
    • ロミ (ロッド国) ギザイアの謀略を実行する工作員になる為、表向きの記録を全て抹消していたため。
    • ラミア (アル国) デルタの時代以後に存在が発見された将軍。

最終更新:2012年05月08日 23:19