女神ルカ

概要

女神ルカとは、ルーイガルドにおける宗派の一つ。
ル・マンティス国、クリート国両国で信仰されているが、女神ルカ降臨地を巡って、両国の間で戦争が起きた。(女神戦争

伝説

ルカは、翼を宿した天からの使者として降臨し、人々を導いて、侵略者を追い払い国を作り上げ、全ての役目を終えると再び天へ帰ったという伝説をもつが、ル・マンティス国、クリート国、双方が「自分達の国こそルカの降臨によって作られた」と主張し、互いに相手国を「侵略者」と決め付けている。

以下に「神話」をいくつか列挙する。括弧内は存在肯定派の中でも特に現実的な解釈。
  • 光と共に降臨し、その「水面に映る姿さえ眩しかった」と言われる。この一文をしてル・マンティス国は首都シャロッツ、クリート国は聖地クーティを降臨した地としている。(出身地、もしくは名を上げた地のことだろう)
  • 「侵略者」により滅びた村を蘇らせた。(復興させた、ということだろう)
  • 正しき民を率い、「侵略者」の軍勢を追い払った。「侵略者」を率いていたのは、傲慢な暴君だったとも、忌まわしい魔物だったとも、邪神だったとも言われている。(敵が怪物になるのは神話ではよくあること。ただし、神座が関わっているとする説もある)
  • 「侵略者」との戦いでは、陸を海に変え、大地に燃える泥を流した。(火山活動等の自然現象)
  • 海賊、亡霊、魔物を打ち倒し、海を拓いた。(海路を開拓したということ)
  • 自らに従った人々を導いて、二度と再び「侵略者」に敗れることのない強国を作り上げた。(国の指導者になり、発展させた)
  • 新たな世界を救うため、天に帰った。(逝去した)

信仰・逸話
  • 光と水に関わる伝説が多いことから、光と水の女神として崇められることがある(コダン神殿など)。しかし、万能の女神であるとしてこれを否定する信者も多い。
  • 文武両道の女神であるが、ル・マンティス国は「勇と智を兼ね備えた女神」として武人としての側面に、クリート国は「智と勇を兼ね備えた女神」として賢人の側面に重きを置くことが多い。このように両国はささやかな相異を強調し、エスカレートさせる傾向にある。
  • 「侵略者」から人々を守ったとして、盾を盛り込んだ意匠や絵画、彫像が好まれている。
  • ル・マンティス国、クリート国の両国では熱心に信仰されているが、他宗派からは「相手の信仰を否定するための信仰」になっているとの批判がよくされる。
  • 信者ではないが存在自体は肯定している学者からは「災害や天変地異、外憂を利用して成り上がった優れた為政者が伝説化したもの」だと言われている。しかし、最も多いのは、「ただの伝説」と存在自体を否定、あるいは大半をおとぎ話扱いする学者である。
  • ノーザ平原の戦いでの大豪雨は「女神ルカの涙」と呼ばれることがある。ただし、当事者であるル・マンティス国、クリート国はこれを忌避している。
  • 女神戦争期には、狂信に奔る者がいる一方で、宗教戦争やそれにまつわる事件に嫌気がさして軍を抜けたり罷免されたりする者も両国で後を絶たなかった。
  • シャクティアナ統治時代に、「未だに続くこのいがみ合いこそ、女神ルカが見れば悲しむことだろう」と発言した神官が、両国の襲撃者によって殺される事件が起きた。
  • 六界戦争以降に、女神ルカの降臨と帰還について、「ラスブロス以前に転移ゲートを発見した(あるいは作り方を不完全ながら解明した)人物である」との説が唱えられたことがある。即日撤回されたが、ル・マンティス国、クリート国以外では、「珍説」として流布している。

国章

ル・マンティス クリート
互いに「翼を宿した女神」をエンブレムに描いている。

最終更新:2011年04月22日 19:50