フィードの戦い

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&bold(){概要} ---- フィードの戦いとは、[[蜉蝣時代]]の戦乱の中で、[[アルファ]]693年7月、[[ロードレア]]国軍と[[シャリアル]]国軍の間に起きた戦いである。 &bold(){戦闘に至るまでの背景} ---- &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/map/693-02.JPG,left) ▲693年2月における勢力図 この頃、大陸中に奇妙な噂が流れた。[[カルディス]]が生きているという噂である。 この噂の真相については[[蜉蝣時代]]最大の謎とされている。[[アルディア]]著の[[蜉蝣戦記]]にも噂の事ははっきりと書かれているが、その後[[カルディス]]が歴史の表舞台に立つことがないことから、単なる噂だったという説が有力である。 しかし、近年[[アルディア]]の日記が発見され、全身に傷を負いながらも奇跡的に生還を果たした[[カルディス]]が、山奥で隠遁生活を送り、たずねてきた[[アルディア]]と接触。彼の性格が穏やかになっていたこと、二度と乱世の表舞台に立つつもりのないこと、更にはその後、[[アルディア]]の従者として、共に旅をしたこと等が書かれている。 これが本当に[[アルディア]]の日記ならば、彼の生存は間違いないものであり、[[カルディス]]本人の希望により、存在を抹消してもらったことが想像できるが、日記が発見された場所が[[アルディア]]と所縁のない土地だったことから、名もなき作家が[[アルディア]]の名前を借りて作った後世の創作という説も否定できず、結局は謎のままである。 しかし、乱世の覇者達は、そんな噂に流されることなく情勢を動かしていく。 7月28日、[[ロードレア]]国は、[[ロー・レアルス]]国との戦いから一旦離れ、[[シャリアル]]国との決戦に挑む事となった。 これは、[[ベルザフィリス]]国と友好関係(同盟には至らず)をお結び、[[ルーディア包囲網]]を背後から牽制するという意味もあったが、[[ベルザフィリス]]国に目線を向け、比較的手薄になっていた[[シャリアル]]国に攻め込みたいというのが本音であった。 これに対して、[[シャリアル]]国は、切り札とも言うべき[[シャリアル三牙王]]を召集し、更に[[ディグド]]が総大将として、最強の布陣で迎え撃つ。「手薄」という当初の目論見は思わぬ[[メスロー]]の対応の早さで挫かれるが、[[ロードレア]]国も、[[レイディック]]自らが、[[ヴェリア]]、[[アレス]]、[[アリガル]]、[[ラディア]]の、いわゆる「[[ロードレア四天王]]」を揃えて出陣することで、牽制などではない、本気の決戦に挑むこととなった。 &bold(){両軍の戦力} ---- |>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''攻撃側''|BGCOLOR(#cccccc):|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''守備側''| |>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/ro-dorea.PNG)&br()[[ロードレア]]国軍|CENTER:''軍勢''|>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/syariaru.PNG)&br()[[シャリアル]]国軍| |>|>|>|>|CENTER:総兵力58000|CENTER:''兵力''|>|>|>|>|CENTER:総兵力52000| |>|>|>|>|CENTER:[[レイディック]]|CENTER:''総指揮''|>|>|>|>|CENTER:[[ディグド]]| |>|>|>|>|CENTER:[[ヴェリア]]|CENTER:''軍師''|>|>|>|>|CENTER:| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''主要参戦者''| |CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/reidiku.JPG,width=55,height=68)&br()[[レイディック]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/veria.JPG,width=55,height=68)&br()[[ヴェリア]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/aresu.JPG,width=55,height=68)&br()[[アレス]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/radelia.JPG,width=55,height=68)&br()[[ラディア]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/arigaru.JPG,width=55,height=68)&br()[[アリガル]]||CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/deligudo.JPG,width=55,height=68)&br()[[ディグド]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/doraguun.JPG,width=55,height=68)&br()[[ドラグゥーン]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/sairiosu.JPG,width=55,height=68)&br()[[サイリオス]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/rigarion.JPG,width=55,height=68)&br()[[リガリオン]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/0.JPG,width=55,height=68)&br()[[バンガーナ]]| |CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/aruvadosu.JPG,width=55,height=68)&br()[[アルヴァドス]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/radulu.JPG,width=55,height=68)&br()[[ラドゥ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/reiasu.JPG,width=55,height=68)&br()[[レイアス]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/borugosu.JPG,width=55,height=68)&br()[[ボルゴス]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/nassyu.JPG,width=55,height=68)&br()[[ナッシュ]]||CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/fakuto.JPG,width=55,height=68)&br()[[ファクト]]||||| &bold(){戦闘経緯} ---- &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/monogatari/map/21.JPG,left) まずは[[アリガル]]が真正面から突撃、[[ドラグゥーン]]部隊を突き破る勢いで、[[ディグド]]本陣に迫りつつあるが、[[サイリオス]]、[[リガリオン]]部隊が、すぐさまこの[[アリガル]]部隊に蓋を閉める形で包囲、これは[[シャリアル三牙王]]が得意とした策で、この罠にかかった部隊は壊滅するまで脱出することすら許されなかった。 しかし、今回はそれまで彼らが相手をしてきた敵将とは、格そのものが違っていた。 [[アリガル]]は、軍師[[ヴェリア]]からあらかじめこうなることは聞かされていた為、慌てる事もなく、そのまま[[ドラグゥーン]]部隊への突撃を継続。彼を包囲しようとした[[サイリオス]]、[[リガリオン]]両将は、[[ボルゴス]]、[[ラドゥ]]、[[レイアス]]、[[ラディア]]、[[ナッシュ]]部隊によって包囲網を作る事を許されず、本来ならこれを妨害する筈の[[バンガーナ]]も、[[ロードレア]]国の精鋭に手玉にとられ、逆に混戦へと持ち込まれていった。 &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/monogatari/map/22.JPG,left) しかし、流石は[[シャリアル]]国の誇る三牙王と軍師[[ディグド]]であった。本格的な混戦を避け、すばやく撤退命令を下すと、損害らしい損害も出さずに戦場から引き上げ、にらみ合いの体勢をとった。 8月15日、このにらみ合いに耐え切れなくなった[[ナッシュ]]部隊が、独断専行して敵部隊への奇襲を敢行した。 [[ナッシュ]]を副将として預かっていた[[ラディア]]は、その無謀さを指摘するが、一方でその動機を聞かされて悩んでいた。 [[ナッシュ]]はかつて[[リディアニーグ]]の策により、[[ラディア]]の祖国[[アゾル]]国を滅亡させている。その後、紆余曲折を経て二人は[[ロードレア]]国の将として並ぶ事となるが、過去のいきさつから、[[ラディア]]は[[ナッシュ]]との会話を職務上の最低限に留めていた。[[ナッシュ]]もまた、[[ラディア]]本人に語る事はなかったが、いつか手柄をたててそれを[[ラディア]]に献上し、過去の罪滅ぼしとしたいと他の者に語っていた。 その事実を知った[[ラディア]]は、[[ナッシュ]]救援の部隊を率いて出陣する。 罪滅ぼしの覚悟はあったとはいえ、[[ナッシュ]]の将としての器は、三牙王には遠く及ばず、彼の奇襲は看破されて反撃を受けていた。そこに[[ラディア]]部隊が現れ、突撃により敵軍を一瞬混乱させると、そのまま[[ナッシュ]]部隊を回収して後退していく。 二人は帰還後、[[レイディック]]に呼ばれ査問を受ける。軍令にそむく事は重罪ではあるが、戦乱の時代においては軍令に背いたとしても手柄を上げれば相殺、場合によっては恩賞の対象ともなる風習があった。しかし今回の件は完全な[[ナッシュ]]の失敗であり、軍令違反は免れないと思われたが、これを[[ラディア]]が弁護して彼を救う、ここに二人の過去は清算され、以後二人は私情を挟むことなく互いの職務に打ち込むこととなる。また、全てを承知で罪なしとした[[レイディック]]も、器の大きさを見せた。 その後も両国の軍勢は数度にわたり激突するが、ついに決着が付かないまま8月29日を迎える。 最初の戦い以後、軍勢の采配を副軍師[[アレス]]に任せ、戦場から姿を消していた軍師[[ヴェリア]]が密かに行っていた策がここにきて動き始め、[[ディグド]]は戦いの最中、突如本国に召集命令を受ける。 [[メスロー]]の元に駆けつけた[[ディグド]]が目にした光景は、処刑された自らの妻子の亡骸であった。 [[ヴェリア]]の反間の計によって、[[ディグド]]反乱の噂を、国主[[メスロー]]は信じてしまったのだ。 [[ヴェリア]]や[[アレス]]は、常時いかなる策でも実行できる様に、子飼いの[[隠密]]、または共に[[エザリアン]]の元で学んだ[[隠密]]達を、各国の将やその身の回りの世話をする者、更には一般市民にまで潜ませていた。 そして彼らを使って「[[ディグド]]が国境で長期戦の構えを見せたのは時間稼ぎであり、自らの息のかかった部隊を用意し、時がくれば[[ロードレア]]国軍と同時に[[シャリアル]]本国へ攻め込む」という噂を流させた。 噂だけならば[[メスロー]]も信じる事はなかったが、[[ヴェリア]]は[[ディグド]]の家に[[ロードレア]]国からの使者を送り、わざと捕らえさせたりと、周到に状況証拠を数多く作り上げた。 元々部下に対して猜疑心を持っていた独裁者タイプの[[メスロー]]は、これを[[ヴェリア]]の策と見破る事もなく、[[ディグド]]の反乱を信じ込み、見せしめのために一族を処刑し、召集に応じて帰国した[[ディグド]]を捕らえた。しかし、幼き頃の自らの兵法の師であった[[ディグド]]を即刻処刑することはさすがに気が乗らなかったのか、とりあえず牢内に閉じ込めることとした。 9月5日、戦局は一変した。[[ディグド]]を戦場から引き離した[[ヴェリア]]が[[ロードレア]]国本隊と合流。 [[ディグド]]捕縛の報告が届き、[[シャリアル三牙王]]は完全に動揺、兵士達の士気も揺らぎ、そこに[[ロードレア]]国軍の総攻撃が開始される。 三牙王といえども、炎に飲み込まれていく運命からは逆らえず、[[サイリオス]]は[[アリガル]]に討ち取られ、[[リガリオン]]は全身に槍を受けて戦死、[[ドラグゥーン]]は兵士達の裏切りにあい、背後から矢を受けて命を落とした。 &bold(){戦いの結末} ---- 国境での戦いに完全勝利した[[ロードレア]]国軍は、そのまま[[シャリアル]]国へ侵入、ギードロモの戦い、グロリスグの戦い、ニィザイアの戦いで[[ロードレア四天王]]がそれぞれ手柄をたて、完全勝利を収めて軍勢は進み、ついに[[シャリアル]]国首都に迫る勢いであった。 だが、このまま手を拱いている[[メスロー]]ではなかった。すぐさま[[リューグ]]国と[[ロー・レアルス]]国に、手薄となった[[ロードレア]]国の背後を突いてほしいと使者を送る。2国が[[シャリアル]]国を助ける義理などないが、確かに手薄となった[[ロードレア]]領土は彼らにとって魅力的な餌であった。それを視野に入れての[[メスロー]]の外交戦略であった。 事実、2国は[[メスロー]]の為ではなく、自らの為、しかしそれが結果的に[[メスロー]]の為となる形で軍勢を出陣させ、[[ロードレア]]国軍もこれにあわせて[[シャリアル]]国を滅亡させるには至らず、国境に[[レイアス]]、[[ナッシュ]]の2将を配備して残りの全軍を持ってこの[[リューグ]]、[[ロー・レアルス]]国連合軍と対陣した。 しかし、[[リューグ]]国の[[キルレイツ]]、[[ロー・レアルス]]国の[[ドゥバ]]は、合同軍議において口論となり、結局この連合軍は機能する事無く[[ロードレア]]国軍を動かしたという最低限の役目だけを終わらせて解散した。 皮肉なことにこの[[メスロー]]の外交戦略は、かつて彼が[[ディグド]]こそ兵法の師と仰いでいた頃に教わったものであった。 &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,left)
&bold(){概要} ---- フィードの戦いとは、[[蜉蝣時代]]の戦乱の中で、[[アルファ]]693年7月、[[ロードレア]]国軍と[[シャリアル]]国軍の間に起きた戦いである。 &bold(){戦闘に至るまでの背景} ---- &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/map/693-02.JPG,left) ▲693年2月における勢力図 この頃、大陸中に奇妙な噂が流れた。[[カルディス]]が生きているという噂である。 この噂の真相については[[蜉蝣時代]]最大の謎とされている。[[アルディア]]著の[[蜉蝣戦記]]にも噂の事ははっきりと書かれているが、その後[[カルディス]]が歴史の表舞台に立つことがないことから、単なる噂だったという説が有力である。 しかし、近年[[アルディア]]の日記が発見され、全身に傷を負いながらも奇跡的に生還を果たした[[カルディス]]が、山奥で隠遁生活を送り、たずねてきた[[アルディア]]と接触。彼の性格が穏やかになっていたこと、二度と乱世の表舞台に立つつもりのないこと、更にはその後、[[アルディア]]の従者として、共に旅をしたこと等が書かれている。 これが本当に[[アルディア]]の日記ならば、彼の生存は間違いないものであり、[[カルディス]]本人の希望により、存在を抹消してもらったことが想像できるが、日記が発見された場所が[[アルディア]]と所縁のない土地だったことから、名もなき作家が[[アルディア]]の名前を借りて作った後世の創作という説も否定できず、結局は謎のままである。 しかし、乱世の覇者達は、そんな噂に流されることなく情勢を動かしていく。 7月28日、[[ロードレア]]国は、[[ロー・レアルス]]国との戦いから一旦離れ、[[シャリアル]]国との決戦に挑む事となった。 これは、[[ベルザフィリス]]国と友好関係(同盟には至らず)を結び、[[ルーディア包囲網]]を背後から牽制するという意味もあったが、[[ベルザフィリス]]国に目線を向け、比較的手薄になっていた[[シャリアル]]国に攻め込みたいというのが本音であった。 これに対して、[[シャリアル]]国は、切り札とも言うべき[[シャリアル三牙王]]を召集し、更に[[ディグド]]が総大将として、最強の布陣で迎え撃つ。「手薄」という当初の目論見は思わぬ[[メスロー]]の対応の早さで挫かれるが、[[ロードレア]]国も、[[レイディック]]自らが、[[ヴェリア]]、[[アレス]]、[[アリガル]]、[[ラディア]]の、いわゆる「[[ロードレア四天王]]」を揃えて出陣することで、牽制などではない、本気の決戦に挑むこととなった。 &bold(){両軍の戦力} ---- |>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''攻撃側''|BGCOLOR(#cccccc):|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''守備側''| |>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/ro-dorea.PNG)&br()[[ロードレア]]国軍|CENTER:''軍勢''|>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/syariaru.PNG)&br()[[シャリアル]]国軍| |>|>|>|>|CENTER:総兵力58000|CENTER:''兵力''|>|>|>|>|CENTER:総兵力52000| |>|>|>|>|CENTER:[[レイディック]]|CENTER:''総指揮''|>|>|>|>|CENTER:[[ディグド]]| |>|>|>|>|CENTER:[[ヴェリア]]|CENTER:''軍師''|>|>|>|>|CENTER:| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''主要参戦者''| |CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/reidiku.JPG,width=55,height=68)&br()[[レイディック]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/veria.JPG,width=55,height=68)&br()[[ヴェリア]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/aresu.JPG,width=55,height=68)&br()[[アレス]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/radelia.JPG,width=55,height=68)&br()[[ラディア]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/arigaru.JPG,width=55,height=68)&br()[[アリガル]]||CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/deligudo.JPG,width=55,height=68)&br()[[ディグド]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/doraguun.JPG,width=55,height=68)&br()[[ドラグゥーン]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/sairiosu.JPG,width=55,height=68)&br()[[サイリオス]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/rigarion.JPG,width=55,height=68)&br()[[リガリオン]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/0.JPG,width=55,height=68)&br()[[バンガーナ]]| 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しかし、今回はそれまで彼らが相手をしてきた敵将とは、格そのものが違っていた。 [[アリガル]]は、軍師[[ヴェリア]]からあらかじめこうなることは聞かされていた為、慌てる事もなく、そのまま[[ドラグゥーン]]部隊への突撃を継続。彼を包囲しようとした[[サイリオス]]、[[リガリオン]]両将は、[[ボルゴス]]、[[ラドゥ]]、[[レイアス]]、[[ラディア]]、[[ナッシュ]]部隊によって包囲網を作る事を許されず、本来ならこれを妨害する筈の[[バンガーナ]]も、[[ロードレア]]国の精鋭に手玉にとられ、逆に混戦へと持ち込まれていった。 &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/monogatari/map/22.JPG,left) しかし、流石は[[シャリアル]]国の誇る三牙王と軍師[[ディグド]]であった。本格的な混戦を避け、すばやく撤退命令を下すと、損害らしい損害も出さずに戦場から引き上げ、にらみ合いの体勢をとった。 8月15日、このにらみ合いに耐え切れなくなった[[ナッシュ]]部隊が、独断専行して敵部隊への奇襲を敢行した。 [[ナッシュ]]を副将として預かっていた[[ラディア]]は、その無謀さを指摘するが、一方でその動機を聞かされて悩んでいた。 [[ナッシュ]]はかつて[[リディアニーグ]]の策により、[[ラディア]]の祖国[[アゾル]]国を滅亡させている。その後、紆余曲折を経て二人は[[ロードレア]]国の将として並ぶ事となるが、過去のいきさつから、[[ラディア]]は[[ナッシュ]]との会話を職務上の最低限に留めていた。[[ナッシュ]]もまた、[[ラディア]]本人に語る事はなかったが、いつか手柄をたててそれを[[ラディア]]に献上し、過去の罪滅ぼしとしたいと他の者に語っていた。 その事実を知った[[ラディア]]は、[[ナッシュ]]救援の部隊を率いて出陣する。 罪滅ぼしの覚悟はあったとはいえ、[[ナッシュ]]の将としての器は、三牙王には遠く及ばず、彼の奇襲は看破されて反撃を受けていた。そこに[[ラディア]]部隊が現れ、突撃により敵軍を一瞬混乱させると、そのまま[[ナッシュ]]部隊を回収して後退していく。 二人は帰還後、[[レイディック]]に呼ばれ査問を受ける。軍令にそむく事は重罪ではあるが、戦乱の時代においては軍令に背いたとしても手柄を上げれば相殺、場合によっては恩賞の対象ともなる風習があった。しかし今回の件は完全な[[ナッシュ]]の失敗であり、軍令違反は免れないと思われたが、これを[[ラディア]]が弁護して彼を救う、ここに二人の過去は清算され、以後二人は私情を挟むことなく互いの職務に打ち込むこととなる。また、全てを承知で罪なしとした[[レイディック]]も、器の大きさを見せた。 その後も両国の軍勢は数度にわたり激突するが、ついに決着が付かないまま8月29日を迎える。 最初の戦い以後、軍勢の采配を副軍師[[アレス]]に任せ、戦場から姿を消していた軍師[[ヴェリア]]が密かに行っていた策がここにきて動き始め、[[ディグド]]は戦いの最中、突如本国に召集命令を受ける。 [[メスロー]]の元に駆けつけた[[ディグド]]が目にした光景は、処刑された自らの妻子の亡骸であった。 [[ヴェリア]]の反間の計によって、[[ディグド]]反乱の噂を、国主[[メスロー]]は信じてしまったのだ。 [[ヴェリア]]や[[アレス]]は、常時いかなる策でも実行できる様に、子飼いの[[隠密]]、または共に[[エザリアン]]の元で学んだ[[隠密]]達を、各国の将やその身の回りの世話をする者、更には一般市民にまで潜ませていた。 そして彼らを使って「[[ディグド]]が国境で長期戦の構えを見せたのは時間稼ぎであり、自らの息のかかった部隊を用意し、時がくれば[[ロードレア]]国軍と同時に[[シャリアル]]本国へ攻め込む」という噂を流させた。 噂だけならば[[メスロー]]も信じる事はなかったが、[[ヴェリア]]は[[ディグド]]の家に[[ロードレア]]国からの使者を送り、わざと捕らえさせたりと、周到に状況証拠を数多く作り上げた。 元々部下に対して猜疑心を持っていた独裁者タイプの[[メスロー]]は、これを[[ヴェリア]]の策と見破る事もなく、[[ディグド]]の反乱を信じ込み、見せしめのために一族を処刑し、召集に応じて帰国した[[ディグド]]を捕らえた。しかし、幼き頃の自らの兵法の師であった[[ディグド]]を即刻処刑することはさすがに気が乗らなかったのか、とりあえず牢内に閉じ込めることとした。 9月5日、戦局は一変した。[[ディグド]]を戦場から引き離した[[ヴェリア]]が[[ロードレア]]国本隊と合流。 [[ディグド]]捕縛の報告が届き、[[シャリアル三牙王]]は完全に動揺、兵士達の士気も揺らぎ、そこに[[ロードレア]]国軍の総攻撃が開始される。 三牙王といえども、炎に飲み込まれていく運命からは逆らえず、[[サイリオス]]は[[アリガル]]に討ち取られ、[[リガリオン]]は全身に槍を受けて戦死、[[ドラグゥーン]]は兵士達の裏切りにあい、背後から矢を受けて命を落とした。 &bold(){戦いの結末} ---- 国境での戦いに完全勝利した[[ロードレア]]国軍は、そのまま[[シャリアル]]国へ侵入、ギードロモの戦い、グロリスグの戦い、ニィザイアの戦いで[[ロードレア四天王]]がそれぞれ手柄をたて、完全勝利を収めて軍勢は進み、ついに[[シャリアル]]国首都に迫る勢いであった。 だが、このまま手を拱いている[[メスロー]]ではなかった。すぐさま[[リューグ]]国と[[ロー・レアルス]]国に、手薄となった[[ロードレア]]国の背後を突いてほしいと使者を送る。2国が[[シャリアル]]国を助ける義理などないが、確かに手薄となった[[ロードレア]]領土は彼らにとって魅力的な餌であった。それを視野に入れての[[メスロー]]の外交戦略であった。 事実、2国は[[メスロー]]の為ではなく、自らの為、しかしそれが結果的に[[メスロー]]の為となる形で軍勢を出陣させ、[[ロードレア]]国軍もこれにあわせて[[シャリアル]]国を滅亡させるには至らず、国境に[[レイアス]]、[[ナッシュ]]の2将を配備して残りの全軍を持ってこの[[リューグ]]、[[ロー・レアルス]]国連合軍と対陣した。 しかし、[[リューグ]]国の[[キルレイツ]]、[[ロー・レアルス]]国の[[ドゥバ]]は、合同軍議において口論となり、結局この連合軍は機能する事無く[[ロードレア]]国軍を動かしたという最低限の役目だけを終わらせて解散した。 皮肉なことにこの[[メスロー]]の外交戦略は、かつて彼が[[ディグド]]こそ兵法の師と仰いでいた頃に教わったものであった。 &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,left)

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