俺がまだ社会人になって2年目のペーペーだった1990年の初夏。
俺にも後輩ができた。

当時はバブル後退期であったが、まだ世の中はこの直後訪れるバブル崩壊→失われたの10年というシナリオなど知る由も無かった時代だ。
好景気であるが故、企業は学生・キャリアを問わず、大量採用し、ついていけない者はバタバタ辞めるという図式が成り立っていた。

当時俺が所属していた会社も120名くらい新卒採用していて、女性社員も50名ほど入社していたと思う。

そんな中に一風変わった女子社員がいた。

大手電機メーカーH社の関連デベロッパー会社を1年で退社し、第二新卒で入社した「しずこ」だ。
第二新卒なので当然、他の同期入社の娘たちより年齢は上。

出身が北海道ということで、ちょっと考え方が違う(この話は何年か後に俺の学生時代の悪友から聞くことになる)ところもあった。

そんなしずこになんとなく俺は惹かれていった。



ある日、男3(俺の先輩2人、俺):女3(しずことその同期2人)という飲み会があった。

6人ともべろべろに酔っ払った後、俺とY先輩、しずことY子は、Y先輩の自宅で4人で飲み明かすことになった。

Y先輩のワンルームマンションで、ひとしきり4人で騒ぎながら飲んだ後、Y先輩とY子はそのまま寝てしまった。


しずこは飲みながら俺にぽつぽつと悩みを話してきた。


今の彼氏が異常に嫉妬深く、しずこが自分以外の男と飲みに行ったりすると、翌日までに「反省文」を書かせて自分の前で読ませるのだそうだ。

俺も絶句し「何で別れないの?別れちゃいなよ」と言うと、「別れられない」と言う。

どうやらしずこもそんな彼氏を口ではイヤだといいながら自身の行動について、まんざらでもないようであった。

今の言葉でいうと「ドM」というやつだ。










そんなしずこの悩みを聞きながら、俺は自然に右手をしずこの肩に回していった。


・・・to be continue

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最終更新:2007年01月29日 15:11