ゴスペル

【組織名】 ゴスペル
【読み方】 ごすぺる
【登場作品】 「2」

【詳細】

WWWが壊滅した後、突如 台頭したネットマフィア。本部はコトブキ町に隠匿された形で存在している。
犯罪組織としてはネットナビを使って現実世界に対する攻撃を行う点が特徴的で、最終的に最強のナビ「フォルテ」を生み出そうと企んでいた。

裏社会でその名を知られる暗殺者から世界的な実業家、果ては一国の王女まで名を連ねているが、実は組織の首領とある少年であり、飛行機事故で両親を失い、いじめを受けたことによる現実世界への憎しみの元に、この組織を作りあげた経緯がある。

大量に集めたバグのかけらを原料にフォルテを量産し、この世を征服しようと企んだが、作られたフォルテは本物のフォルテには到底及ばず、光熱斗ロックマンのコンビの前に敗北。

サーバーの出力を上げてより強力なフォルテを作り直そうとするものの、あまりに出力を上げ過ぎたせいでバグのかけらが獣型のバグ融合体へと突然変異してしまった。

現出したバグ融合体は即座に暴走し、ただでさえ危険な状態だった管理サーバーの出力を強制上昇。首領はこれによって発生した強烈な電磁波に自爆させられる形で意識を失い、熱斗も同様に命の危機に瀕する事になったが、ロックマンが「ココロ・プログラム」を経由して熱斗の意識を自身の元へ引き込む事に成功。

疑似的にフルシンクロ状態となった結果、熱斗は肉体的には意識を失ったままでもロックマンをオペレートできるようになり、苦闘の末にバグ融合体を撃破した。なお、偽物のフォルテは複数体 作成されたようだが、その内の188体は上記経緯によってデリート。残りは自身の偽物に憤る本物のフォルテによって全個体がデリートされている。

その後、少年は熱斗に説得され改心。オフィシャルに逮捕され組織は壊滅した。

WWWの構成員が定期的にワイリーの元に集まって顔合わせをしながら作戦を進めるのに対し、ゴスペルの構成員は会議や作戦指示などは全てチャットを通して行なっており、
構成員が実際に顔を合わせる描写は無い。チャット時のアイコンや場面も全て黒塗りになっている為、組織の実態が非常に掴みにくく、より得体の知れない組織という印象が強い。

また、WWWが少数名からなる秘密結社だとするとこちらは大規模な犯罪シンジケートという面が強く、必要とあれば金でアウトローを雇うことも躊躇がない。
作戦に失敗した時は、末端構成員は容赦なく切り捨てられ口封じされる…はずなのだが、実際のところ暗殺未遂があったのは
風吹アラシダーク・ミヤビのみで、どちらも失敗しており普通に生きている。
ちなみに、アラシの処分の時に話しかけている人物のアイコンは黒の塗りつぶし…ではなく、かなり濃いシルエットとなっており、その顔がうっすらとだが見えるサラリーマンのおじさん何してるの…

加えて、末端構成員を使い捨てにしているために練度が低い点は弱点でもあり、
『2』の作中で手に入る重要アイテムゴスペルのあかしやゴスペルPコードは末端構成員ヒールナビを倒したら落としたという経緯で入手する事になる。

他のシリーズ作に登場する「WWW」や「ネビュラ」とは異なり、「2」で壊滅した後、全作品を通して唯一復活しなかった組織。
元々、少年の傷ついた心が生み出したものであるため、熱斗やデカオといった友人を得た彼が完全に改心した以上、組織が存続する理由もないのだろう。

ただ、WWWが前作、次回作共に「共通目的に対して各員が指令を受けてアプローチしていた」のに対し、ゴスペルはトップの意向を受けつつも、そのいずれもコレといった終着点のない、純粋な破壊工作のみに留まっている。「フォルテのコピーを作る」という組織の命題でさえ、結局は首領がほぼ一人で進行していたプロジェクトであり、各員の起こした事件とはあまり関連性が無い。

アジーナスクエアの壊滅やニホンの基幹ネットワーク襲撃、インターネット全域のフリーズ等、確かに大変な騒ぎにはなったが、逆に言えば、組織としては「ただ世間の目を引いただけ」と言い換える事も出来る。
そんなゴスペルの活動を裏からサポートしていた謎の人物がいたようだが……?

Gospelは一般的には「福音」あるいは「福音書」を意味する英単語。福音とは良い報せのことで、具体的には神の救済についてもたらされた報せを指す。
現在の社会・文明を否定する趣が強いゴスペルの活動は神の天罰あるいは慈悲である、という意味合いだろうか?


関係者




余談だが、ゴスペルのマークは部落解放同盟の荊冠旗と良く似ている。虐げられてきた者同士の縁だろうか?

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最終更新:2023年06月02日 14:29