『「反」読書法』

山内昌之 『「反」読書法』 講談社現代新書 1997.5

第1章 「反」読書法とは何か
歴史家の本棚 朝日の書評集
(私の3冊)
  • 蹇蹇録 陸奥宗光
  • コーラン 井筒俊彦訳
  • 耳袋 根岸ほか校注
(「反」読書法)
  • 自分が好きな本を読む
  • 細切り時間の活用
  • 2,3冊を同時並行で読む
  • 本の性格で、通勤途中、自宅、勤務先などで読み分ける
(例)
家)嵐寛寿郎と100人のスター 男性編→右門捕物帖(佐々木味津三)、鞍馬天狗(大佛次郎)
通勤、休み時間)ポンペイ・グラフィティ 木村俊二
グレイ)近世風俗史(1)喜田川(通称、守貞漫稿)、江戸あきない図鑑・江戸いろざと図譜(高橋幹夫)や近世蕎麦随筆集成(新島)のたね本
通勤)ミステリー:ビルマからの手紙(ミステリーの楽しみ語る)、ハーヴァードの女探偵
乱読)時代小説:八州廻り桑山十兵衛(佐藤雅美)→三田村鳶魚全集(27巻、中公文庫)の捕物、火付盗賊改の話も→魯庵随筆読書放浪(読書と銀ブラ)

偏見は読書の大敵
雷撃深度19・5 池上司→陸軍良識派の研究(保坂)、最終戦争論(石原)、戦争論(クラウゼヴィッツ)、孫子
中島飛行機物語(前川)

読書日記1
(伝統を考える)
相撲の歴史 新田
二つの山河 中村 直木賞
日系アメリカ人のエスニシティ 竹沢
トクヴィル伝 ジャルダン
志賀直哉 阿川弘之
(食欲の秋に)
味こごと歳時記 高橋
つぶやき歳時記 高橋
勘三郎の天気 山川静夫
歴史を読みなおす 朝日百科・日本の歴史別冊
市川崑の映画たち
基礎実験Ⅰ、基礎実験Ⅱ 東京大学
(ラブレーで元気を、忠臣蔵で感動を)
元禄快挙録 福本
忠臣蔵 赤穂事件・史実の肉声 野口
巨怪伝 正力松太郎 佐野眞一
キケロ ピエール・グルマル
両像・森鴎外 松本清張
ラブレー出帆 荻野アンナ
(危機管理とリーダーシップ)
ポリティコ・ミリタリーのすすめ 佐々淳
ヨーロッパの歴史 フレデリック・ドルーシュ総合編集
満州事変とは何だったのか ソーン
群雲、関ヶ原へ 岳宏一郎
政党政治の再生 北岡伸一

第2章 「よく読む」ための技術
忙しいときは、パラパラとめくって、読むべき箇所を押さえておく
まとめ買い、まとめ読み
復刊:説きふせられて(オースティン)、宇下人言・修業録、駿台雑話、水鏡
まとめ読み
  • 未知の著者、夏休み
史記 司馬遷、徳川家康 山岡、新・平家物語 吉川英治、くノ一忍法帖 山田、神々の乱心 清澄、
高杉良経済小説全集(第3巻、第11巻)、官僚たちの夏 城山、
座右の愛読書
甲子夜話、耳袋
難解な本
  • 哲学では、伝記・回想→解説・コメンタリー→思想本体。平日に「仕込み」して日曜日にゆっくり読む
ウィトゲンシュタイン評伝、ウィトゲンシュタイン レイ・モンク、何も隠されてはいない ノーマン・マルカム、現代思想の冒険者たち
ミシェル・フーコー ドレイファスほか、
  • 自分の状況にひきつけて
近世堂上歌壇の研究 鈴木、
  • 映画もテレビの本の窓口
兵隊やくざ 有馬、知恵の七柱、日本の一番長い日 岡本監督 半藤著、日本陸海軍総合事典
  • 時代考証を疑う、芝居見物と読書の関係
歌舞伎では、管原伝授手習鑑。黙阿弥全集、天保六道銭 村上、天保悪党伝 藤沢、大相撲親方列伝 石井、
  • 著者に惚れ込む
吉村昭:黒船、天狗争乱、ニコライ遭難、落日の宴
森鴎外:灰燼、渋江抽斎、伊澤蘭軒、北條霞亭

読書日記2
  • 濫読が多忙を癒やす
芸術の規則 1 ブルデュー
ちいさなマフィアの話 シャーシャ
フィレンツェ連続殺人 島村
史上最大の作戦 ライアン
幕末維新懐古談 高村光雲
中野重治の画帖 
ビター・ウィンズ ハリー・ウーほか
「移動文化」考 片倉
  • 知の力から徳の力へ
脇役誕生 花沢
阿南惟幾伝 沖
大佛次郎 敗戦日記
大佛次郎 草思社
シマゲジ風雲録 島
水の砦 大久保
アフリカの心とかたち 川田
アメリカと日本 東京大学公開講座59
  • 宗教と国際理解
『平時の指揮官 有事の指揮官』 佐々 県立 市立
蓮如 五木
蓮如 岩波新書
バルカンを行く 津守
トルコ人のヨーロッパ 内藤
体験英語の愉しみ 多賀
物語からどこへ 富岡
  • 政治の美学とは
シリーズ東京を考える 都市出版
ショアー ランズマン
海軍加藤寛治日記
クビライの挑戦 杉山
  • 五十年目の八月十五日
『日本のいちばん長い日』 運命の八月十五日 決定版 半藤 県立 8F210.7ハ 市立210.7ハ
昭和天皇独白録 文春文庫
石井ふく子 おんなの学校 木下
テクストのマフディズム 大塚
スペイン侍 宮本
長篠合戦の世界史 パーカー
高松宮日記

第3章 本選びのヒント
渥美清わがフーテン人生
時代劇六大スター 戦前篇
平凡社の東洋文庫、法政大学のりぶらりあ選書・叢書ウニベルシタス、吉川弘文館の人物叢書、山川出版の歴史のフロンティア
大旅行 イブン・バットゥータ
ニューヨーク・レヴュー・オヴ・ブックス 書評 毎週の雑誌
ニューヨーク・タイムズ・ブック・レヴュー ニューヨーク・タイムズの書評別冊
タイムズ・リテラリー・サプルメント イギリスの書評紙
新入生の基礎演習では、書評の読み方、選書の方法などを教え、感想文から進んで書評の書き方を教える。
PR誌:図書、本、波、本の旅人、UP、ちくま、本の話、一冊の本
月刊の東京人、復元・江戸情報地図 朝日新聞、武士道とエロス 氏家、
仇討騒動異聞 新潮文庫
荒木又右衛門 長谷川
対馬藩江戸家老 山本
歴史探偵かんじん帳

読書日記3
  • 清貧はやはり美徳か
ヨハネ文書 小林ほか
『机上の一群』 向井 市立
俳優探検 渡辺
戦後マスコミ回遊記 柴田
戦後の肖像 保坂
『食はイスタンブルにあり』 鈴木 県立 8F383.8ス 読了
歴史の愉しみ・歴史家への道 福井
  • 時代小説を味わう
彦九郎山河 吉村
孟○君 宮城谷昌光
槍弾正の逆襲 中村
元禄世間咄風聞集
銭形平次の心 藤倉
『文明としてのソ連』 初期現代の終焉 石井 県立 8F238.0イ 市立 大学 公
ナチズムの記憶 山本
異堺の発見 樺山
ヨーロッパを読む 阿部謹也
  • ベトナムの英雄・悪者・躍進
江戸職人綺譚 佐江
オデッサ物語 バーベリ
私小説 水村
古事記 神野
自分にとっての美しい日本語 小南
パレスチナとは何か サイード
謀将真田幸村 南原
ベトナムの世界史 古田
  • 旅の機中にて
東トルキスタン共和国研究 王○
復讐党始末 神坂
書藪巡歴 林望
『雑兵たちの戦場』 中世の傭兵と奴隷狩り 藤木 県立 8F210.4フ 市立 公立210.48F59
邪しき者 羽山
笑い絵 出久根

第4章 学生時代に何を読むか
道教 マスペロ
中国人の歴史意識 川勝
日本政治思想史研究 丸山
経済学方法論 宇野
パリ燃ゆ 大佛
天皇の世紀 大佛
地中海 ブローデル
悲しき熱帯 ストロース
遠野物語 柳田国男
日本芸能史序説 折口信夫
ディアベリ変奏曲との対話 ビュトール
歴史の波動 加藤
北方の博士 バーリン
ハーマンの思想と生涯 川中
スキャンダルの科学史
水の国の歌 木村
響きあう神話 
  • 学生時代は本の見返しに800字から1000字の感想を書いた、今はポストイットを貼り、上にキーになる言葉

読書日記4
  • 本の中で美食三昧
怖ろしい味 勝見
中国の食譜 中村
小鳥の肉体 アントワーヌ
風の陣 高橋
プラント・ハンターは殺さない 山口
  • 座談の楽しみ
そろばん武士道 大島
半日の客 一夜の友 丸谷
永久平和の使徒 石原莞爾 
石垣綾子日記
アジア時代の検証 国分
○小平のいない中国 小島
  • 人間と組織を学ぶ
イスラム原理主義とは何か 山内
黙阿弥 河竹
江戸時代古地図をめぐる 山下
文芸編集者の戦中戦後 木村
高杉良経済小説全集
『パンとワインを巡り神話が巡る』 臼井
  • 香港と台湾の裏面史
「死語」コレクション 水原
戸坂康ニの歳月 矢野
原発事故を問う 七沢
香港回収工作 許
台湾独立運動私記 宗像
  • 二つの遺著
高坂正○外交評論集
花咲ける上方武士道 司馬
さまざまな生の断片 ロッシ
花道のある風景 服部
江戸指物 関
和時計 澤田
炎都 加賀
最終更新:2024年04月07日 23:39
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