『わたしを変えた百冊の本』

佐高信 『わたしを変えた百冊の本』 実業之日本社 2002.5

Ⅰ 忘れ得ぬ友
1 下村湖人 青年の思索のために 盲いざる傾倒 県立'09 9FB 
2 下村湖人 次郎物語
3 川端康成 雪国 名作の書き出しと迫力
4 五味川純平 人間の条件
5 むのたけじ 雪と足と 「鍵番日誌」の論敵 9F(体系'65) 市立書庫'65 
6 むのたけじ 詞集たいまつ 論争が鍛えたペン 八戸
7 無着成恭 山びこ学級

Ⅱ 師への思慕
8 桑原武夫編 ルソー 岩波新書 ルソーから中江兆民への道 県立'68 大学旧'62 
 (桑原武夫編 中江兆民研究 岩波書店)
9 石川達三 人間の壁 職業としての教師 県立('62作品集'73) 8階壁書架918.6イ12(作品集'79) 
10 久野、鶴見 現代日本の思想 岩波新書 思想の生命 県立'67 7FS309ク'79 市立書庫'79  
11 中村光夫 風俗小説論 社会性を問う意識 市立書庫'53 大学旧'50 
12 小田実 アメリカ 解決へと向かう迫力 市立書庫'62
13 大江健三郎 ヒロシマ・ノート 岩波新書 人間の尊厳について
14 太宰治 斜陽 プライドの究極の立脚点
15 魯迅選集 岩波書店 県立'64 8階壁書架928ル2'80 市立書庫'80 
(佐高信 魯迅に学ぶ批判と抵抗)
16 竹内好 魯迅 「善人」への反抗 県立(全集'80) 市立920タ'02 大学旧'81
17 丸山眞男 現代政治の思想と行動 自然法主義と歴史法主義 県立'06 8F社会科学310.8マ6(真男集6'95) 大学新311.Ma59'64
18 丸山真男 日本の思想 岩波新書 「である」ことと「する」こと 県立'67(セレクション'10) 7FS121.9マ'78 市立書庫'78 大学旧'61 
19 久野、鶴見、藤田 戦後日本の思想 干物的古典主義との闘い 県立'76 市立書庫'77 大学新121.129'59

Ⅲ 「毒」のある文体
20 福沢諭吉 福翁自伝 岩波文庫 「読める自伝」の見本
21 増田小夜 芸者 事実を語る言葉の強さ 県立'74 8F人文科学289.1マ'95 
22 大野伴睦 大野伴睦回想録 浪花節政治家の融通無碍ぶり 県立'62 
23 清水幾太郎 論文の書き方 岩波新書 「書く」という能動的行為 県立'59 7F書庫 大学旧'59
24 江藤淳 夏目漱石 立場の違いと意見の共感 県立'93 7FB910.2ナ'79 市立書庫'77 大学旧'84
25 江藤淳 奴隷の思想を排す 悪口の手法 大学旧(文学論集)
26 竹中労 エライ人を斬る 諧謔の精神と絶妙なリズム
(木村聖哉 竹中労・無類の哀しみ)
27 竹中労 聞書アラカン一代 無類の徒だけがわかる心意気 県立
28 会田雄次 アーロン収容所 西洋的ヒューマニズムへの疑念
(アーロン収容所再訪)
29 森村桂 違っているかしら 思想を捨てる「就職」 岩木
30 石坂洋次郎 丘は花ざかり 封建的なるものの虫干し 県立'71 市立Z918.6イ9(石坂洋次郎文庫'67) 大学旧'67
31 北杜夫 あくびノオト 天然もののユーモアと技巧 県立'61 9FB 市立書庫'78
32 中村眞一郎 立原道造詩集 今も読む夭折詩人のうた 県立'89 7階壁書架911.5タ 大学旧(岩波文庫'88)
33 石川正雄編 啄木のうた 老成した若き「天才」詩人 県立'64 9F'78 市立書庫
(澤地久枝 石川節子 妻の評伝) 県立 市立書庫 
34 河上徹太郎編 萩原朔太郎詩集 絶望の淵に咲く赤い花 県立'97 7階壁書架911.5ハ 市立911.5ハ 大学旧'81
(高木仁三郎 市民科学者として生きる 同じ群馬県生まれの朔太郎が出てくる)
35 中井英夫 黒衣の短歌史 心を癒す短歌の世界 県立 7F書庫
(虚無への供物 7FB書庫 )
36 真壁仁 人間茂吉 五十二歳茂吉のすさまじい恋文 県立'76 
37 渡辺淳一 冬の花火 バランス感覚をもたらす短歌 (県立) 9F7FB

Ⅳ 組織悪と人間性
38 ツワイク エラスムスの勝利と悲劇 不寛容へのレジスタンス 県立'49 
39 ツワイク マリー・アントワネット 感情を込めた歴史解説 県立'80'75 県立'56 市立書庫'49 大学旧'80 大学旧'84 
40 伊藤肇 社長の決断 経済記者とのつきあい方 9F 
41 子連れ狼 絶望の淵で重なり合う刺客人生
42 城山三郎 大義の末 戦死者の憤りを伝える激しき情念 県立'05 8階壁書架(全集8)'80 
43 城山三郎 総会屋錦城 企業に巣くう「ワル」を見抜く視点 県立'80 8階壁書架(全集6)'80 市立書庫'59 
44 清水一行 背信重役 「安定」を刺激する強烈な毒素 県立'78 9F'78 市立書庫'95  
45 梶山季之 黒の試走車 自動車開発競争の暗部 地域サービス 八戸'07 
(邦光史朗 社外極秘) 県立'77 市立書庫'81
46 森村誠一 『銀の虚城』 ホテルという名の「鉄筋の畜舎」 9FB 市立書庫'74 
47 坂本幸四郎 井上剣花坊・鶴◯ 獄死した川柳作家と昭和天皇誕生日
48 小島直記 小説三井物産 安易な嘘を見抜く力 県立'87 市立書庫'69 
49 羽仁五郎 都市の論理 官僚の横暴への警鐘 県立'68 市立書庫'77 大学旧'68
50 正田彬 消費者の権利 岩波新書 企業の論理で企業を撃つ 県立'10 7FS365シ 市立365シ 大学旧'10
( 消費者問題を学ぶ) 県立'97 9F'94 
51 アーサー・ヘイリー マネー・チェンジャーズ アメリカで問われた企業モラル 県立'76 9F'78 市立書庫'78 
52 秋元秀雄 小説経団連 政治献金をめぐる財界の実態 7F日本文学アキ 
53 吉武輝子 夫と妻の定年人生学 定年後に己を悟った男の末路 県立 市立書庫
(老いては子に逆らう 老いては人生桜色 病んでも老いても人生は華)
54 内橋克人 匠の時代 企業内技術者が教える自己実現
(実の技術・虚の技術)
55 奥村宏 三菱 内側から事実をえぐる企業論 県立'81 9F 大学旧
(内橋、奥村、佐高 日本会社原論(6巻) 「会社本位主義」をどう超える 大学335.21.KI22
56 飯田経夫 援助する国される国 日本批判への良識ある対応 県立'01 9F'79 大学新308.N73.216'74
57 岸本重陳 経済学の目で見ると 暮らしをおびやかす破壊者 大学旧'76
(新版 経済のしくみ100話 岩波ジュニア新書) 県立'94 6F知るY233 市立IW 081イ239
58 服部正也 ルワンダ中央銀行総裁日記 心を動かす「対等」意識
(援助する国される国)
59 夏目漱石 私の個人主義 「自己を曲げる」職業
60 横光利一 家族会議 金銭哲学の貧困さ (県立) 8階壁書架918.6ヨ14 大学旧'48 
61 山崎豊子 白い巨塔 鮮烈な「悪人の魅力」 県立'04 8階壁書架918.6ヤ6 市立書庫 大学旧918.6.Sh61.50

Ⅴ 理想をつなぐ法
62 星野安三郎 憲法に生きる 三省堂新書 生活感覚へつながる憲法 9F 
(母と教師の憲法読本 日本国憲法平和的共存権への道 世界の中の憲法第九条)
63 松岡三郎 社長と労働法 責任をとらなにボトムアップ
(人事・労務の法律 口語労働法口語六法全書)
64 大江健三郎編 伊丹万作エッセイ集 責任転嫁の被害者意識 県立'85 大学弘高文庫080.C44.180'71
65 大島、宮本 反体制エスペラント運動史 言語統制がもたらす思想支配 県立'87 9F'74 市立書庫'74 
66 ウルリッヒ・リンス 危険な言語 岩波新書 独裁者が嫌悪したグローバリズム 県立'75 7階書庫 市立書庫 大学旧'75 
67 伊藤三郎 ザメンホフ 岩波新書 大衆教育運動の歴史 県立'65 9F'84 大学旧'50
(類書 ザメンホフ-エスペラントの創始者 国際共通語の思想
68 犬養道子 花々と星々と 国粋主義に抗う精神 県立'77 7階書庫(第2部) 市立書庫 大学旧(第2部)
69 松本重治 上海時代 中公新書 上海の戦時ドキュメント 県立 7FS289.1マ1 市立書庫
70 氷川玲二 ことばの政治学 政治が決める言語の強度 市立書庫 
71 トーマス・ペイン コモン・センス 岩波文庫 アメリカ独立革命と企業世襲批判 県立'53 9FB'53 市立書庫'73 大学旧'76
72 マックス・ウェーバー 職業としての政治 志と結果責任の政治
73 バートランド・ラッセル 西洋哲学史 懐疑する哲学者の孤独
74 色川大吉 明治精神史 市民レベルの議論が導く憲法 県立'81 8F人文科学210.6イ1(著作集1)'95 市立書庫'80 大学新121.6.I66'73 
75 長谷川昇 博徒と自由民権 中公新書 権力による無法者の政治利用 県立'77 7FS210.6ハ'77 市立書庫'95
(相楽総三と同志たち)
76 安丸良夫 日本の近代化と民衆思想 底流に潜む安直な道徳観 県立 8F人文科学210.5ヤ 大学旧

Ⅵ 人間の存在理由
77 シェイクスピア ジュリアス・シーザー 岩波文庫 「良識」を揺さぶる毒素
78 ロマン・ロラン ジャン・クリストフ 生きることへの意味
79 ニーチェ こうツァラツストラは語った 存在を自問する視点
(氷上英廣 ニーチェの素顔 岩波新書)
80 糸屋寿雄 幸徳秋水研究 死刑を受けた「謀叛」の社会主義者 県立'87 
81 瀬戸内晴美 美は乱調にあり アナーキストの人間性と情 県立(全集)'02 8階壁書架918.6セ12(全集12) 市立913.6セト
82 松本竜一 ルイズ 「国賊」の子の抑圧された人生
83 山本健吉 現代俳句 「境涯の俳人」に出会った書 県立'64 9F'64 
84 岡田甫編 現代春句 世俗と愛憎を活写する
85 吉村昭 海も暮れきる 尾崎放哉、最後の孤独感 県立 9F 市立書庫

Ⅶ 反骨の精神
86 広告人会議編 広告を考える 三省堂新書 広告人が描く広告の実態 9F
87 ガルブレイス ゆたかな社会 利潤なき需要の切り捨て 県立(著作集'81) 市立BM書庫'06 大学旧'70 
88 ラファルグ 怠ける権利 自由へつながる「働かない」権利 県立'08 大学旧'72
89 中野好夫 人は獣に及ばず 伊庭貞剛が説く老醜批判 9F(名随筆'87) 大学旧'82
90 松尾尊編 石橋湛山評論集 岩波文庫 「小欲」を超越した「大欲」 9F 大学旧
81 佐橋滋 異色官僚 天下りしない官僚の抵抗精神 9F'87 市立書庫'67 
(城山三郎 官僚たちの夏)
92 田中秀征 自民党解体論 民権政治論者の原点
93 緒方克行 権力の陰謀 ゼネコン汚職で右往左往する官僚
(石川達三 金環蝕 佐高 日本官僚白書)
94 河野義行 「疑惑」は晴れようとも 個人を責め立てる「無法の風」 7階壁書架916コ 
95 ダントレーヴ 自然法 理想なき現実主義への警鐘 県立'06 大学新320.107
96 原田正純 水俣病 岩波新書 「特権」を突いた権威への批判 県立 7FS493.1ハ 大学旧
(水俣病に学ぶ旅 水俣病は終わっていない 慢性水俣病・何が病像論なのか 水俣病と世界の水銀汚染 金と水銀)
97 住井すゑ、永六輔 住井すゑと永六輔の人間宣言 教育という名の調教を撃つ 八戸
98 見田宗介 近代日本の心情の歴史 悲しみを美化する日本人の心性
99 小熊英二 『単一民族神話の起源』 単一民族神話論の空虚さ 県立 9F 市立書庫
(<日本人>の境界 インド日記)
100 林達夫、久野収 思想のドラマトゥルギー 目がくらむほどの博覧強記 県立 9F 市立書庫'93
最終更新:2010年11月19日 21:23
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