「1420」
一般に中世と呼ばれる時代の頃のヨーロッパで、俺は酒場で一人酒を飲んでいた。
こんなところに子供(の様な姿)の日本人が酒を飲みにくるなんて・・・
と最初は気味悪がれたが今では普通になっている。
ここに居座りついて12年。
現地の言葉をマスターできるまでになっていた。
こんなところに子供(の様な姿)の日本人が酒を飲みにくるなんて・・・
と最初は気味悪がれたが今では普通になっている。
ここに居座りついて12年。
現地の言葉をマスターできるまでになっていた。
1時間ほど経った頃、奇妙な男が店に入ってきた。
花をあしらったやたら派手な着物を着た人物。
聞き覚えのある言語を操っている。
俺が振り返ると、薄ら髭を生やした若い日本人が店の奴と押し問答をしていた。
といっても、言葉が通じないために全く会話が成立していなかった。
花をあしらったやたら派手な着物を着た人物。
聞き覚えのある言語を操っている。
俺が振り返ると、薄ら髭を生やした若い日本人が店の奴と押し問答をしていた。
といっても、言葉が通じないために全く会話が成立していなかった。
男は俺のほうを見た。
日本人だと見るやこちらに向かって歩いてきた。
「貴様はこの言葉が分かるか?」
無視してやりたかったが、この男があまりにも苛立ち、何をするのか検討もつかなかったため、目をつぶって軽く頷いた。
「そうか、貴様の名は何と申す」
「その前にあんたの名を聞こうか?」
「我輩に指図するつもりか」
傲慢な態度をとるところから見ると、よっぽど上級の武士だったらしい。
俺は、いやいやながらも
「俺は陣平。荒木の陣平とでも呼んでくれ。
で、あんたの名は?何某で構わないか?」
「我輩は、恐れ多くも帝より姓を賜り・・・・」
「ながったるいのはごめんだ。姓と字は?」
「黙って最後まで聞けばよいものを・・・
わが名は冠、宇蔓賀冠と申す」
「『カンムリ』って書いて冠か・・・よろしく頼むよ、冠」
「無礼者!我輩を呼び捨てとは」
「分かったから落ち着け。冠殿、なぜ俺に声を」
「よくぞ聞いた。
実は我輩は不老不死というものを捜し求め、大陸を渡ってはるばるここまで来た。
貴様は何か知らぬか」
不老不死という言葉を聞いたとき俺ははっとした。
だが、この男に知られては何をされるか分かったもんじゃない。
「さあね」
「けっ、使えぬ奴だ」
不思議な男はしぶしぶと店を後にした。
日本人だと見るやこちらに向かって歩いてきた。
「貴様はこの言葉が分かるか?」
無視してやりたかったが、この男があまりにも苛立ち、何をするのか検討もつかなかったため、目をつぶって軽く頷いた。
「そうか、貴様の名は何と申す」
「その前にあんたの名を聞こうか?」
「我輩に指図するつもりか」
傲慢な態度をとるところから見ると、よっぽど上級の武士だったらしい。
俺は、いやいやながらも
「俺は陣平。荒木の陣平とでも呼んでくれ。
で、あんたの名は?何某で構わないか?」
「我輩は、恐れ多くも帝より姓を賜り・・・・」
「ながったるいのはごめんだ。姓と字は?」
「黙って最後まで聞けばよいものを・・・
わが名は冠、宇蔓賀冠と申す」
「『カンムリ』って書いて冠か・・・よろしく頼むよ、冠」
「無礼者!我輩を呼び捨てとは」
「分かったから落ち着け。冠殿、なぜ俺に声を」
「よくぞ聞いた。
実は我輩は不老不死というものを捜し求め、大陸を渡ってはるばるここまで来た。
貴様は何か知らぬか」
不老不死という言葉を聞いたとき俺ははっとした。
だが、この男に知られては何をされるか分かったもんじゃない。
「さあね」
「けっ、使えぬ奴だ」
不思議な男はしぶしぶと店を後にした。
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