けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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mioritsu

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「それじゃあ始めるぞ!澪!誕生日おめでとー!!」
「澪ちゃん誕生日おめでとー」
「誕生日おめでとう澪ちゃん」
「澪先輩誕生日おめでとうございます」

「みんな、ありがとう。」
今年も軽音部のみんなが私の誕生日を祝ってくれる。
本当にありがたいな。いい仲間を持って幸せだと心から
思う。そんなちょっといいことを思っていると…

「よーし!今年の誕生会は部長である私の全面プロデュース
 だからな!期待しろよ!」

律がこんなことを言い出した。
…律のプロデュース…悪い予感しかしない。

「なんだー澪、その表情は?」
「いや、律のプロデュースってロクなことにならないんじゃないか
 と思ってな」
「なんだとー!!失礼な!今日はとことん楽しませてやるからな!」

みんなで笑いあう。まあ律だし、悪い予感もするけど楽しい予感も
するよ。

「よしまずはケーキだムギ!!」
「は~い!今日は澪ちゃんのための特製バースデーケーキよ~」
ムギが大きなホールケーキを持ってくる

って!!

「いきなりこれか!!!」
「あいた~~~」

ケーキの上にはいつぞやの年賀状に書いてあったツノをはやした
悪魔みたいな私の絵が描かれたチョコレートが乗っている。

「あははは~これは澪ちゃん怒るよ~。でもこのチョコ可愛いね」
「じゃあロウソク立てますね。あれなんでロウソクが全部黄色なんだろ」

え?…ふーん、律のやつ。

「いいから早く立てろよ梓。立てたら火は私がつけとくから準備な」

準備?唯と梓がギターをケースから出し、ムギはミニキーボードを取り
出した。律は…あれスティックも持ってない。まあドラムないし…

「準備できたな。さあいくぞ」

「ハッピーバースデートゥーユー♪」

ああ律がボーカルなんだ。ちょっと恥ずかしそうにしてるけど律の歌声、
私は結構好きだよ。

「ハッピーバースデーディアみーおー♪ハッピーバースデートゥーユー♪」

演奏が終わる。私は立ち上がって拍手した。

「ありがとう。本当にありがとうみんな。」

自分のために演奏してもらうってホントいいものだな。

「おー澪が感動してるぞ~。私の美声に惚れたか~」
「うん、感動した。いい演奏だったよ。ボーカルが足引っ張ってたけど」
「なにお~」

またみんなで笑いあう。ああ、本当に楽しいな。

「あ、澪先輩!そろそろロウソク吹き消して下さい。ロウがたれちゃいます。」
「あっああそうだな。ふぅぅぅぅぅ」

ぱちぱちぱち。みんなが拍手してくれる。ちょっと照れるな。

「よーし!梓!ケーキ切ってくれ。唯はお茶の準備だ!」
「了解しました!りっちゃん隊員!」
「え?ムギじゃないのか?」
「ええ。今日のお茶当番は唯ちゃんなのよ」
「大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ澪ちゃん。ちゃんと憂に特訓してもらったから」

唯の淹れてくれたお茶はこういっちゃ失礼だけど予想に反してとってもおい
しかった。


「次は誕生日プレゼントだ!プレゼンターは梓だぞ!」

梓がかわいらしいラッピングがされた箱をもって私の傍にくる。

「お誕生日おめでとうございます澪先輩。今回はみんなで相談してひとつの
 プレゼントにしました。」
「ありがとう。早速開けてみていい?」
「はい」
私ははやる気持ちを抑えつつ丁寧にラッピングをほどいて箱をあけるとそこに
はしましまのパ…
「え!?なんで!?」
梓がうろたえている。律の方を見てみると案の定笑いをこらえている律が…

「りつーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

「すびばせん…梓…こっちが本物…がくっ」
「改めまして…誕生日おめでとうございます澪先輩」
「ああ、律以外のみんなありがとう」
「ひどい」
「なんかいったか律」
「なんでもありません」

プレゼントを空けてみるとオルゴールが入っていた。さっそく鳴らしてみる。

「ふわふわ時間…」

「えへへーいいでしょそれ。ムギちゃんが知ってるオルゴール屋さんでつく
 ってもらったんだ」
「何か軽音部らしいものがいいと思いまして」
「澪ちゃん気にいってくれた?」
「うん…とっても嬉しい。大事にするよ。」
私はオルゴールを丁寧に箱にしまう。うん、本当に大事にしよう。

そのあとはみんなでお茶をしながらたくさんおしゃべりをした。
そして、そろそろ日も暮れかけたころ。


「んじゃそろそろこの誕生会の最後のイベントにいくかー」
律が立ち上がって宣言する。
「ゲームコーナー!!王様ゲームやるぞ~!!」
「なんで誕生会で王様ゲームなんだよ!おかしいだろ!」
当然私はツッコミをいれるんだけど…

「やろーやろー」
「ムギ…」
まあムギはこういうのに割りとのっちゃう方だし…
「じゃあ私、クジつくってくるね~」
うん、唯が反対するわけないよね。
「たったまにはこういうのもいいと思います。」
あっ梓まで賛成!?どういうこと!?

「じゃあ始めるぞ~王様は澪な」
「え?」
「今日は澪が主役なんだから当然だろ~。ちなみに王様ゲームは一回だけな。」
これはもう王様ゲームをやるしかないのか。でも私が王様ならそんなひどい事に
はならないかな。それに一回だけだし。
「クジができたよ~」
「なんでアミダくじなんだよ!」
「え~いいじゃん。王様が澪ちゃんで決まってるんだから一緒だよ」
「それもそうですね」
「それでは王様の秋山澪さん!選んでください。」
「まあいいか…じゃあ…これで」
私は一番左端を選ぶ。
「ちゃんちゃーちゃかちゃかちゃんちゃんちゃかちゃか♪」
唯が歌いだしそれにムギも続く。
「でました!王様の命令を聞くのは…」
「…………」
みんなで固唾を飲む。
「りっちゃんです!!」
「えぇ~私ぃ」
え?律?
「おおぉ~」
みんなが私と律を交互に見ている…ああ…
「唯、ちょっとその紙見せてもらえるか?」
…そういうことか…
「いいよ。はい。」
唯から受け取ったアミダくじを見てみる。…やっぱりな。
「どこを選んでも全部律じゃないか」
「あぁ~ちょっと間違えちゃったかな」
「いいじゃない澪ちゃん。りっちゃんに命令しちゃいなよ」
「律先輩に日ごろの仕返しをするチャンスですよ」
「中野ぉ~」

これはみんなにはめられたかも…
でも…律に命令か。どうしよう…キキキスとか////いやみんなの前だし

「澪ちゃん、誕生日なんだし思い切ってりっちゃんに命令よ」

なんかムギの瞳が輝いてるし…ハグとか…無理無理無理!

「それでは秋山澪さん、りっちゃんに命令をどうぞ!」

どどどどどどうしよう。なんか当たり障りないことでも…

「みーお」

りりり律!?でもせっかくの機会だしもったいないかな。どうしよう。

「澪先輩緊張し過ぎです」

こっ後輩も見てるんだ。しっかりしないと!でもどうしようかなええっと


「りりりっ律が悪い!」
「そうだよりっちゃんが…って、え?」
「「「は!?」」」

あれ?私何でこんなこと…やってしまった。ああもう私のばか。

「みーお」

律が近づいてきて私の口元に耳をよせる。

「みんなに聞こえなくてもいいから。ちゃんと私に命令して。」
「うん…」
きっとこれもみんなからの私へのプレゼントなんだ。そう思って私は
素直になることにして、

「         」

私は律の耳ともで命令を囁いた。

「じゃあ王様ゲームは終わりね。これで誕生会は終わりよねりっちゃん?」
「だな。もういい時間だしな。澪、誕生日おめでとうな」
「うん、みんな本当に今日はありがとう。とっても嬉しかったし楽しかった。」
「じゃあ後片付けですね。唯先輩やりますよ。」
「了解だよあずにゃん」

楽しい時間は本当にあっという間だな。
片付けも終わり、解散となって自分の部屋に戻ってくるとことさらそう感じる。
私はプレゼントでもらったオルゴールを鳴らす。

「いい音色だろ?それ」
「うん、みんなにほんと感謝だよ」

でも、楽しい時間はまだ終わっていない。

「私がプロデュースした誕生会はどうだった?」
「うん、いろいろ滅茶苦茶でおかしかった。」
「ひどっ」

今日の私は誕生日で王様らしいから。楽しい時間がもうちょっと続くように
命令したから。

「じゃあ、澪の誕生日をもっと祝おうかな。今夜は寝かせないぜ子猫ちゃん」
「律、今日の私は子猫ちゃんじゃなくて王様だぞ」
「えっ!?わっ」

律、唯、ムギ、梓、楽しい時間を、幸せな時間をありがとう。
みんなの誕生日ではちゃんと楽しくて幸せな時間をお返しするからね。

だから今日はこの楽しくて幸せな時間を存分に味わわせてもらうとするかな。

おしまい


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