けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

おめでとう(澪ver)

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匿名ユーザー

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今日は、1月14日。明日15日は、恋人の澪の誕生日。
予想通り、サークルの皆で澪を祝ってあげようってコトになった。会場は、日曜日で大学も無いから、唯の家を貸切でってコトになった。
大学に入って仲間も増え、沢山の仲間が祝ってくれる。澪も嬉しい事この上無いだろう。
密かに隠れてサプライズ…なんて最初は考えたが、これだけ長い付き合いだ。すぐに見透かされる。
なので、「澪の誕生日を祝うぞー!!」と大々的に計画した。
まぁ、前もって澪には知らせておきつつも、それなりに隠れてサプライズを用意しよう、とか皆で話し合ったりした。
やっぱり、祝い事って楽しい。祝う事自体も楽しいし、その計画も楽しい。
いざ祝って、嬉しそうな顔を見るのも、凄く楽しみだ。祝うのが恋人の澪だから、尚更。
皆であれこれ話し合って、準備して。明日はがんばろー!って事になり、解散。
いつものように澪の部屋で話し合ってたコトもあり、澪は複雑そうな表情だった。



解散して。自室に戻り、皆と明日の打ち合わせのメールを済ませて。
澪の誕生日まであと数十分って所で。私はベッドを背にジュースをすすりつつ、ちょっと漫画を読んでいた。

‥すると

コン コン コン

ドアがノックされた。
「はーい」
ドアに向かって返事をすると
「……律?」
予想通り‥澪だった。
「おー、澪か。入っていいよー」
私は澪を自室に招き入れた。
「ごめんな、もう遅いのに‥」
澪は、申し訳無さそうに私の右隣に座った。
「別に…大丈夫だよ」
私は澪の黒髪を撫でた。
「うん‥‥」
澪は、何やら浮かない表情。
「‥どうした?」
「…」
私の問に、澪は視線を落とした。
「‥緊張、してるとか?」
私は、推測してみた。
「……まぁ‥ね‥」
ビンゴだった。まぁ、恋人の事だ。なんとなく、分かった。
「お前が緊張して、どうするんだ?」
私はまた、澪の黒髪を撫でた。
「うん。でも、なんか…‥さ」
澪は、私の右肩にゆっくりもたれ掛かった。
「‥なんか?」
「なんか…いつもは、皆隠れてコソコソやってるじゃん。バレバレなんだけどさ」
「ま、まぁな」
確かに、いつもなら皆で「驚かしてやろう!」とか言って。バレないようにバレないようにって、やってた。
今回は、先に「誕生会やるぞー!」って澪に予告してある。
逆に、緊張しちゃってるんだろう‥‥そりゃ、複雑そうな表情にもなるか。
「明日、楽しみだけど…なんか緊張しちゃって、眠れなくてさ‥」
私にもたれた恋人は、憂いつつも、楽しみそうな表情。
「‥眠れなくて、私の所に来たんだ?」
私の問に
「………当たり前だろ?」
澪は、溜息混じりに。嬉しい答えを返してくれた。
そして

……ぎゅっ‥

左手で、右手を握って
「‥‥律となら、安心して眠れるからさ‥」
照れ臭そうに‥静かに、言った。
「そ、そっか…」
私も、照れた。
「…」
「…」
手を握り合ったまま、ちょっと沈黙した。

……ココで、私は気付いた。

「…あ」
「…ん?」
私は携帯を手に取り、時間を見た。
「おー、間に合った間に合ったぁー‥」
「‥なにが?」
「‥誕生日、だよ」
私は澪に、携帯の時計を見せた。
「…あ、そっか」
澪はちょっと間の抜けた声で答えた。
時間は、23時57分。
二人で居ると、それだけで色々な事を忘れてしまう。
肝心な誕生日なんだけど………まぁ、それだけお互いに夢中ってコトで…。
「あとちょっとで、同い年だな!」
私は澪の黒髪を撫でた。
「そうだねー。律は今まで、一歳お姉ちゃんだったんだな」
「そうだぞー?」
「手の掛かるお姉ちゃんだけどな…」
「そ、そんなコトないし!」
「ふふっ‥‥でも、大好きな、お姉ちゃんだったよ」
「そ、そうか?」
「…………小さなお姉ちゃん」
「うるせー!」
軽口を叩き合っていると



~♪~♪

『あ』

携帯から1月15日、0:00のアラームが鳴った。
「‥何?」
「何って…澪の、誕生日」
私は答え、携帯のアラームを切った。
「そっか‥」
澪は、ぼんやりと答えた。
私は、黒髪を撫でながら
「お誕生日、おめでとう‥」
澪の誕生日を、祝った。
「あ‥ありがと‥」
澪は、照れ臭そう。
「‥じゃ、誕生日プレゼント。あげよっかなー」
私は、澪の肩を掴んで正面を向かせた。
「‥プレゼント‥?」
澪は今なの?、と言わんばかりにキョトン、とした。
昨日まで、あれだけ誕生日パーティーの話してたんだ。そりゃキョトン、とするか。
「へへー。とっておきだぞー?」
私は、ニヤニヤしつつ。澪を見つめた。
「‥‥な、なんだよ…」
緊張気味の、澪。
私は‥‥不意を突いた。
「あ、澪」
私は、ちょっと斜め上を指差した。
「えっ?」
澪は、指差した方を見た。

今だ!

ちゅっ

「…ッ!」

…澪にキスした。
澪は、完全に呆気に取られつつ、赤面した。
「‥プレゼント、だぞ?」
私は澪の黒髪を撫でて、微笑んだ。
「~…ッ‥」
澪はめっちゃ悔しそうに、うつむいた。
赤面してるあたり、嬉しさも混じってるんだなって、分かった。
「………それと、もうひとつ」
私は、澪を見つめた。
「‥‥ん?」


澪は、赤くなった顔を上げた。
「…プレゼントー!」

がばっ

「ぅわあっ!」

私は、澪に抱き着いた。
「‥なんだよ、いきなり…」
澪は、相変わらず呆気に取られた様子。
「………」
私は、ちょっと黙って
「………同い年の私を、プレゼント!!」
澪を見上げて、笑った。
「‥‥くすっ‥」
澪は‥‥赤い頬でちょっと笑った。
同い年とか‥毎年の事なんだけど。やっぱ、今年は慣れない大学生活一年目だったし。
環境とか変わって、何かと疲れただろーなーとか思って。
おどけて見せた。
「…………‥」
澪は、黙ったまま私を見つめた。
「…もう‥同い年、だぞー?」
私は、またおどけた。
「………くすっ‥‥」
澪は、またちょっと笑った。

そして

‥ぎゅ……

やさしく、抱き締めて

「………ありがとう…」

私の耳元で、お礼を言った。

「……‥」

私は、無言で澪を抱き締めた。

私は、澪を抱き締めて。心の中で、言った。



誕生日、おめでとう………って。



……ぎゅっ‥


澪は抱き締めて。応えた。


  • 澪お誕生日おめでとぉっ!! 皆澪のことが大好きだぁ!! もちろん俺も...。 -- 名無しさん (2012-01-15 20:14:10)
  • 澪ちゃん一日遅れたけどおめでとう!
    大好きだー! -- 名無しさん (2012-01-16 02:16:06)
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