けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

月明かりと彼女

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mioritsu

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たまの、休み。
…って言うか。余りにも忙しいので半ば強引に「休むぞ!!」って言って、休みを取った。
大学の講義も、HTTの練習も、何も無い、休み。

澪と、一泊二日の小旅行に出た。

箱根でも、行こっかって話になって。
前の晩は、登山鉄道乗ろう、とか。星の王子さまミュージアム行こう、とか。
夜遅くまで、色々計画を練った。
当日、寝坊しながら急いで出発して、電車乗り継いで。
途中、食べ損ねた朝食を済まそうと駅弁買って。
お互いに照れながら「あーん」とか、しながら。

‥箱根に、着いた。

二人ではしゃいで、はしゃぎ過ぎて。
昨夜の計画通りには行かなかったけど‥
箱根を、堪能した。
何より、二人きりで出掛けるとか、久々だったし。
…澪と二人なら、何があっても、楽しめた。

夜。予約してあった旅館には、ちゃんと辿り着けた。
嗅ぎ慣れない建物の匂いを楽しみ、旅行気分に浸りつつ。
それなりの、晩御飯。
お膳の料理を「コレ、なんだろ?」とか言ったり。
物欲しそうに見詰める私に、澪が仕方無く「あーん」ってしてくれたり。
‥やっぱり、楽しかった。



晩御飯を済ませ、メインイベント。露天風呂!!
日中に思いっ切り楽しんだ疲れをお湯で流して
二人で背中流し合って。
一緒に、温泉入って。
熱めのお湯に浸かって。ふぅ~、と息をついていると

ちゃぽっ‥

‥澪が、寄り添ってきた。

『………』

肩が、くっついた。

「……あったかい」

……私と澪は、のぼせるギリギリまで、温泉に浸かっていた。

露天風呂から上がり、部屋までの途中。
澪は、立ち止まった。
「律ー」
「ん?」
「‥お酒、飲みたい」
「あぁ」
自販機の前で、催促してきた。
「コレ?」
「うん」
澪は、缶チューハイ。
私は、缶ビール。
火照った片手を缶で冷やして、もう片方の手は、繋いで。
部屋に、戻った。


部屋に戻り。月明かりが差す、窓際の椅子に座って、テーブルを挟んで。
まずは、缶をプシュッと開けて、乾杯。
いつも寮で飲むお酒とは、違った味がした。
今日は歩き回って疲れたねー、とか。皆で来たら楽しそうだねー、とか、談笑。
一通り談笑して、「また、来ようね」って言った所で。
「‥ふぅ‥‥」
澪は一息ついて、コトン。と空いた缶チューハイをテーブルに置いた。
私も、丁度良く空いた缶ビールをテーブルに置いた。
「‥りつ」
「‥ん?」
「ふとん。いきたい‥」
今日一日の心地良い疲れからか。澪は、ほろ酔い加減。
「‥うん」
私は椅子から立ち上がり、澪の前に立寄り、手を掴んで立ち上がらせた。
窓際から布団までのほんのちょっとの、距離。
‥澪が、寄り添ってきた。
二枚並んで敷かれた布団に、着いた。
二人で布団の上に座ると

「りーつ‥」

澪は、私に寄り掛かり

「おっ‥と‥」

そのまま、私の腿の上に沈み込んだ。

「………りつの、ひざまくら…」

身体を幼く横に向け、私の膝を撫でた。
旅館の浴衣が少し、はだけた。

「…っ」

恋人の白い肌に、私は思わず息を飲んだ。

「あったかい……」

澪は気持良さそうに、目を閉じた。

「……」

私は、澪の湿った黒髪を、撫でた。


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