けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

SS52

最終更新:

mioritsu

- view
だれでも歓迎! 編集
投稿日:2010/01/17(日) 16:31:01

今日の練習
唯は法事で学校休み、梓はインフルにかかって早退、ムギは用があるって言ってたな。部活にはこない。
という事は


「…律と2人か」


自然と口からこぼれた言葉を聞いて、何となく感じるイヤな予感。

別に律が嫌いって訳じゃない。むしろ…
いや何でもない、
とにかくイヤな予感がした。



おそるおそるドアノブに触れる左手が部室に入るのを躊躇させる。


「…ただの予感だしな」

ドアノブを捻り、部室に入る。



そこには、隅に体育座りをして泣いてる律がいた。




ちょっと近づいて声をかける。

「…律?」

「うわぁっ!!」

「ヒィッ!?」

…沈黙。
部室の空気が凍りつく。


「…どうしたんd」
「ぃゃあ、何でもないよ!」


間髪入れずに眼を赤くした律が切り出す。




「さ、練習するぞ!澪」



おかしいよ。



どうしてそんな眼で明るくしてられるの。



何かあるなら話してよ。



ねぇ、律。




「…律」
「……何だよ」
「何で泣いてたんだ?」

黙り込んでしまった。

「…だって澪が」

私が?

「私のドラムに意見してくれなかったから!」


…それだけなのか?

「あの曲、ドラム難しくて、でも、頑張、頑張って、一生懸命、あ、合わせ」


私はまた泣き始めた律を優しく抱き締めた。


「」


何も言わなかったけど、どうやら伝わったみたい。


また泣いてる。


「私、このバンドで1番信用してるのは律のドラムなんだよ。
いつもの律と同じ、嘘のつけない真っ直ぐ
でパワフルな音、それが律の音。
私は、そんな律が好き。」


そう言って、私は律の額に唇を付けた。


「…澪」
涙目でこっちを向く。
「何だよ、律」

…ありがと。


まったく、可愛いヤツだな律は。



fin



名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー