けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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mioritsu

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だれでも歓迎! 編集
投稿日:2010/01/18(月) 03:11:34

なんでこんなことになってしまったのか・・・・考えても仕方ないか
特にこれといってすることもない休日、何もなしに澪の家に来てみれば・・・・
「りっちゃん?何か飲む?」
澪が子供になっていたという・・・
とりあえず自分の目を疑うしかなかった。
澪の親が言うには、朝起きたらこうなっていた・・・とのこと
いつのまにかってわけだ。そんなこと聞いてもこちらとしては納得できるはずもなく
ただ何をどうすれば元に戻るなんてこともわからないし、
これはこれで現実の出来事であると受け止めるしかないのか・・・
それに
「りっちゃん綺麗になったね!」
幼い澪の愛くるしい笑顔の前には疑念や焦燥を抱く気にもなれない
成り行き任せに子守りと称して澪と遊んでやることにした
「よーし澪ー、何しようか!」
「それじゃ・・・カルタ取りしよう!りっちゃん!」
二人でカルタって!二人でカルタって!澪が読み上げて何の邪魔も入らずすんなり札を取る私
逆もまた然り。まったくゲーム性のない単なる絵札探しじゃないか。
だけど今の私には澪の笑顔しか見えない、そんな小さいことはどうだっていいんだ。
そのあともウォーリーを探せだとか、二人ババ抜きだとか、二人神経衰弱だとかで時間をつぶした
二人きりでできる遊びってのは限られてくるもんだなあ・・・

少し日が傾いてきた午後4時ごろ、澪が眠いと言い出した。遊び疲れるような遊びはしてないけど
まあ眠いのならしょうがない。私の胸でゆっくりお眠り・・・といくか
「ほーら澪ー、あったかいかー」
「ひゃあっ!りっちゃんはずかしいよう」
いいだろーと言わんばかりに頬擦りをしてやる。ひんやりむっちりぷにぷにした澪の肌が心地良い
そして、くすぐったそうに拒みながらもクスクスと笑う澪がいとおしい
これが首ったけってやつか・・・私は澪に首ったけだ
そうして胸に抱きしめた澪が柔らかい寝息を立て始めたころ、何やら私はムラムラしだしていた
子供とはいえ目の前にいるのは紛れもなく澪、私の大好きな澪
しめしめと口をついて出てこようとする愛の言葉
「・・・澪」
起きてないことを確認するために呼びかけてみるが、反応はない
言うなら今かな
「・・・・・大好きだよ」
こんなときだからこそ吐き出せる素直な気持ち。それでもこの時を選ぶのはちょっと卑怯かな
その言葉は少しも澪の耳には入っていないようで、返事は寝息でかえされた
少し自分で馬鹿らしくなって吹き出してしまう。でもいいや。言えたんだもん・・・
さてと、私も少し眠ろうかな。澪がこんなことになってしまって、考えなければならないことはたくさんあるけど
今だけは・・・何も考えず、この柔らかい温もりにすがっていよう
おやすみ、澪・・・・




「おい、律?りーつ!」
聞き覚えのある・・・というか聞き慣れた声で私の名前を呼ばれる
重いまぶたを開いた先にいたのは先ほどよりも端整な顔立ちに成長した澪の姿
あれ・・・・もしや
「・・・澪?」
「そうだよ、いつまで寝てるんだ?」
辺りを見渡すと、そこには見慣れた景色が広がっていた。ああ、私の部屋だ・・・
「もう私帰るぞ?明日も早いんだから・・・」
あ、思い出した。いつもどおり澪と部屋で遊んでて、澪がトイレ行ってる間にベッドにねっころがってたんだ
そのあと意識が途切れて、今に至るってことは・・・さっきのは夢か。
何よりの証明は、今、高校生になった澪が目の前にいること
「あーうん・・・ごめんな寝ちゃって」
「ふー、律って寝顔は子供のまんまなんだよなー。」
そんなにちゃんと見てたのかよ!そっちも私に首ったけじゃないのか?口には出さず、心の中で叫んでおいた
「それと・・・さっきの」
さっきの?なんだっけ
「あれは・・・好意として受け取っておくからな」
好意?なんのことだ?
「えと・・・なんかしたっけ私?」
「な・・・なんでもない!じゃ、じゃあな!」
そういって早足に階段を下りていく澪。へんなやつ・・・
少し乱れた髪を手ぐしで解かしながらふとテーブルを見ると、見慣れないメモ用紙
澪のかな?何か書いてある

「変な寝言を言うな!」

……ん?
……
あ!!
さっきの夢からして・・・・もしや・・・言っちゃったのか・・・!!聞かれちゃったのか!!
顔が急激に熱を帯びるのを感じた。まさかこんな形で告白をしてしまうとは・・・まずいぞこれ!!
その辺にあった上着を羽織って澪と同じように階段を駆け下りて家の外に出る
そして少し見渡したら綺麗な黒髪をなびかせ歩く少女の姿
その後姿を追いかける

寝言でなんて、私は認めないから
私は、私の意志で、澪に伝えたい。その気持ちを・・・
澪に追いついて肩を後ろから掴んだとき、全てを吐き出そう
そう思いながら、その背中をただただ追いかけた。

澪、大好きだよ



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