けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編215

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mioritsu

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だれでも歓迎! 編集

私はキリギリッちゃん。
いずれは美少女ドラマーとして音楽界に君臨する予定だ。
んであそこでせっせと食べ物を運んでいるのが蟻澪。
私の幼馴染で親友であと…うんあとは秘密だ。
ちなみに蟻澪はベーシストでいずれは一緒にバンドを組
んで武道館でライブをする約束だ。

「蟻澪ー、そんなことしてないであわせようぜ~」
せっせと食べ物を集める蟻澪に声をかける。でも、
「そんなことばっかしてないでキリギリツもちゃんと働け」
あっけなく断られた。いまからそんなに根つめなくてもい
いと思うんだけど。
「後で困るのはキリギリツなんだからな。大体キリギリツは」
「でもどうせ蟻澪が助けてくれるんでしょ?」
「今回はキリギリツがどうなっても助けないからな」
そんなこといっちゃんて~優しい蟻澪しゃんは私を見捨てたり
しないのはわかってるんだぜ。
「なんだよその顔は」
おっと表情に出ちゃってたか。
「なんでもいいだろ。それより早く演奏しようぜ」
「だから私は忙しいっていってるだろ。じゃあな」
うーん、つれないぜ蟻澪。しょうがない一人で演奏す…
「うわあああああああああああああああああ」
なっなんだ!?
「たっ助けて!キリギリツ~!キリギリツゥ~!」
たっ大変だ!蟻澪が蟻地獄にハマッてる!
私はあわてて蟻澪に駆け寄る。
「ほら蟻澪!掴まれ!!」
「うん!」
くっ脚を取られる!けっこうキツイ…
「だっ大丈夫かキリギリツ!私重いから…」
「うん、重いな。蟻澪、また体重ふえ…」
「キ リ ギ リ ツ?」
「すいません」
「うぅぅ…でもホントに大丈夫?」
「ドラマーなめんなよ!どりゃ~!!」
私は蟻澪をなんとか引き上げる。
「あっありがとうキリギリツ」
「大丈夫だったか?よしよし」
私にしがみついてくる蟻澪をなでてあげる。かわいい
やつめ。
「じゃあ私、食べ物集めに戻るな」
私は蟻澪を見送ったあとドラムの練習に戻った。

そして冬。
うぅぅ寒い…お腹も空いた。とりあえず蟻澪のとこに
行こう。
「蟻澪ぉ~」
「なんだキリギリツか」
「お腹へったよ~」
「だから夏の間にちゃんと食べ物集めとけっていったろ」
「うぅ~食べ物わけて?」
「ダメ。じゃあな」
「え~!ホントにわけてくれないの?」
「毎回助けてたらキリギリツのためにならないからな。じゃ」
そういって蟻澪は家のドアを閉めてしまった。
「鬼~悪魔~蟻でなし~!」
私は精一杯叫ぶ………むなしい…よけい腹減った。
うぅ風が冷たいぜ…なんだか体も動かなくなってきた。
私は蟻澪の家の前に倒れこむ。
「うぅ~ありみおぉ~」
私はここで死んじゃうのかな…蟻澪とバンドしたかったな…
かわいそうな私…よよよ
「キリギリツ?」
その声に蟻澪の家のドアを見上げるとドアがちょっとだけ
空いてて蟻澪がそこからこちらを覗きこんでいた。
「もう…しょうがないな。ほら入れよ」
「やった~!!さすが蟻澪しゃん!」
私は跳ね起きて蟻澪の家に飛び込む。
「うわっキリギリツ!まったくほんっとしょうがないな」
蟻澪はなんか呆れてるけど嬉しそう。
「やっぱり蟻澪は私を助けてくれるんだな」
「はあ…しょうがないだろ。化けて出られてもイヤだし」
「それに前に蟻地獄から助けてもらったし。あれうれしか」
「おっこのお菓子うめー」
「ちょっ!勝手に食べるな~。それお気に入りなんだぞ!」
やっぱり蟻澪と一緒だと楽しいな。絶対蟻澪とバンド組むぜ。
でもその前に…
「蟻澪~さむい~」
「暖房の温度あげる?」
「ん~それよりこっちの方がいいよ」
「きゃっ」
私は蟻澪に思いっきり抱きついた。
「なんだよお腹空いてるんじゃなかったのか?」
「ん~今は冷えた体をあっためるのが先かな」
「やれやれしょうがないな」
蟻澪が私の背中に手を回す。うんあったかい。これで今年の
冬も安泰だな。きっと来年の冬も再来年の冬も安泰。
蟻澪がいてくれれば私はずっと安泰だ。

「なー蟻澪~」
「なんだ?」
「絶対一緒にバンドやろうな」
「うん」

どんなに寒くても私達は幸せ

おわり


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