やけに、涼しい夏の夜。
私は、澪を抱いて。寝ていた。
今までも、何かと怖がる澪を抱き締めてあげて。
「だいじょぶだ」って落ち着かせたり、してた。
今は、私の彼女として。腕の中に居る。
すー…すー…
静かに、寝息を立てながら。
むにゃ…
時折、寝言を言う。
‥りつぅ‥れんしゅぅ‥だぞ…
黒髪の美少女は、部活の夢でも見てるんだろうか。
どんな寝言を言っても、最後はお決まりのパターンだった。
ぎゅっ
私を、抱き締める。
柔らかい胸が、当たる。
しっかり私をホールドしながらも、顔は夢見心地、そのものだった。
そうされると決まって私は、黒髪の美少女の髪を撫でる。
んんっ…
美少女は、決まって唸りながら身体を捩らせる。
私は、間もなく睡魔に襲われる。
私は、黒髪を撫でて
おやすみ…みお。
恋人と一緒の夢の世界に。旅立った。
- ああ今夜もきっと幸せ -- 名無しさん (2011-12-14 15:13:39)