投稿日:2010/01/09(土) 01:18:19
それは、何でもないことから。
本屋で、見つけたんだ。
誕生花の本を。
なんとなく。そう、ただ、なんとなくなんだ。
って言い聞かせながら、手にとって、読んでみた。
もちろん見るのは、自分のトコじゃない。
そこに、書かれていたのは。
本屋で、見つけたんだ。
誕生花の本を。
なんとなく。そう、ただ、なんとなくなんだ。
って言い聞かせながら、手にとって、読んでみた。
もちろん見るのは、自分のトコじゃない。
そこに、書かれていたのは。
「澪!」
「どうした、律・・ってなんだそれ」
「どうした、律・・ってなんだそれ」
いろんなところを探しまわって、ようやく見つけたもの。
どうしても、澪に、あげたくて。
へへっ。・・私らしくない、かな。
どうしても、澪に、あげたくて。
へへっ。・・私らしくない、かな。
「サンザシっていうらしーぞ」
「へぇ。綺麗」
「バラ科らしいからな!」
「へぇ。綺麗」
「バラ科らしいからな!」
理由になってるかどうかは、この際おいとく。
澪も、なんか呆れた顔してるけど、気にしない。
澪も、なんか呆れた顔してるけど、気にしない。
「でも、どうしたんだ、突然」
まぁ、何時もこんなことしないし、そりゃあそう聞くよな。
でも。なんて言やぁいいんだ。流石に、そのままは、言えない。
でも。なんて言やぁいいんだ。流石に、そのままは、言えない。
「んー?なんかで見てさー、澪にみせてやろーって」
「なんだ、それ」
「ま、いーじゃん!・・はい」
「なんだ、それ」
「ま、いーじゃん!・・はい」
適当なこといって、なんとか誤魔化す。
ここら辺、いつも通りだから澪も、気にしないはず。
ここら辺、いつも通りだから澪も、気にしないはず。
「え?」
「だから、あげるって」
「・・いいのか?」
「だから、あげるって」
「・・いいのか?」
そのために、探してきたんだから。
貰ってくれにゃ困るってーの。・・言わないけど。
貰ってくれにゃ困るってーの。・・言わないけど。
「おう!」
「そっか、ありがと」
「そっか、ありがと」
うんうん、やっぱ似合うな。こういうの。
「サンザシの花言葉って、知ってるか?」
「そもそもサンザシ自体を、よく知らなかったけど」
「そもそもサンザシ自体を、よく知らなかったけど」
ま、私も調べるまで、知らなかったし。
「『希望』なんだってさ」
「・・希望、か」
「・・希望、か」
私が、一番伝えたい部分は、黙っておく。
今はまだ、私に勇気が、足りないから。
今はまだ、私に勇気が、足りないから。
「いい言葉だろー!」
「・・そうだな」
「・・そうだな」
いつか、この想いを伝える勇気がでたら。
もう一度。もう一度、澪にこの花を送ろう。
今度はちゃんと、言葉も添えて。
もう一度。もう一度、澪にこの花を送ろう。
今度はちゃんと、言葉も添えて。
サンザシ:希望・たった一つの恋
おわる。
- おおお -- 名無しさん (2011-07-31 06:14:15)