私と律は、ベッドで横になっていた。
「澪…」
「…なに?」
「ちょい、寒い‥」
私は、律に
「‥はい」
サマーセーターを、手渡した。
「‥んっ」
律は起き上がると、素肌に私のサマーセーターを身に付けた。
ばふっ、とサマーセーターから律の顔が現れ、前髮が遅れて降りてきた。
「…ほら」
律は、私に赤いキャミソールを手渡した。
「‥澪も、寒いだろ?」
私はそうでもなかったけど
「…ありがと」
受け取り、素肌に身に付けた。
ワンサイズ小さいキャミソールは、ジャストサイズだった。
…胸以外。
「…ふぅ」
私は一息つき、テーブルのジュースを取りに、ベッドから降りた。
「……澪」
律は胡座を掻いて、私のぶかぶかのサマーセーターの胸元から赤い痕を見せていた。
さっき、つけてあげたキスマーク。
今日、私と律は初めて、した。
いつものように、寄り添ってキスして。
私が、我慢出来なくなって
見て聞いて仕入れた知識で頑張って、気持ち良くなって
律も気持ち良くしてあげて。
おまけに、キスマークもつけてみた。
ちゃんとついたか不安だったけど、ちゃんとついてた。
前髮を降ろした律は、頬を少し赤くして、うつむいて
「責任…、取れよな‥」
恥ずかしそうに、呟いた。
私はジュースを一口飲んで、ベッドに戻って。
「‥くすっ」
サマーセーターがぶかぶかな律に、思わず笑みが溢れて
頭をくしゃくしゃって撫でて。
「…仕方無いな」
わかったよ、って。
キスをあげた。
- (殺) -- 名無しさん (2012-01-07 11:45:13)
- かわええー -- 名無しさん (2012-05-20 00:59:27)