月がよく見える夜。
明るく照らされたリビングで、私と澪は晩酌に興じていた。
「‥律ー」
「ん?」
「たまにはこういうのも、イイね…」
澪は缶チューハイを片手に、私の肩にぽふっ、と頭を乗せてきた。
「ん?」
「たまにはこういうのも、イイね…」
澪は缶チューハイを片手に、私の肩にぽふっ、と頭を乗せてきた。
「あぁ…」
私は澪の黒髪を撫で、缶ビールを一口、飲んだ。
私は澪の黒髪を撫で、缶ビールを一口、飲んだ。
電気は、消して。ベランダの窓の前で、寄り添っていた。
月明かりは、静かに街を照らしていた。
「練習中にさー」
「ん?」
「唯がさ。「澪ちゃんとりっちゃん、毎日スウィートタイムだね!」って言ってきたよね?」
「う、うん」
ふわふわ時間の、歌詞だ。
「ムギもさ。「二人とも、毎日夢の中ね♪」とか言ってきてさ」
「梓も「お二人がすんなり話せたのって、いつ頃なんですか?」とか聞いてきやがったしなー」
私と澪が付き合ってる事をカミングアウトしてから。
HTTのメンバーから、たまーに、だけど。からかわれるようになった。
「律ってば、真っ赤になってたよね?」
「‥澪だって、メチャクチャな事言って弁解してただろ?」
「そりゃ、ね‥」
「ん?」
「唯がさ。「澪ちゃんとりっちゃん、毎日スウィートタイムだね!」って言ってきたよね?」
「う、うん」
ふわふわ時間の、歌詞だ。
「ムギもさ。「二人とも、毎日夢の中ね♪」とか言ってきてさ」
「梓も「お二人がすんなり話せたのって、いつ頃なんですか?」とか聞いてきやがったしなー」
私と澪が付き合ってる事をカミングアウトしてから。
HTTのメンバーから、たまーに、だけど。からかわれるようになった。
「律ってば、真っ赤になってたよね?」
「‥澪だって、メチャクチャな事言って弁解してただろ?」
「そりゃ、ね‥」
澪は、私の手を握り
「毎日がミラクルタイム、だからね…」
サラサラの黒髪を、肩に撫で付けて来た。
サラサラの黒髪を、肩に撫で付けて来た。
「‥」
私は、無言で缶ビールを一口飲んだ。
私は、無言で缶ビールを一口飲んだ。
「‥うさちゃんも、くまちゃんも、要らなくなっちゃった」
澪は、握った私の手の甲に
澪は、握った私の手の甲に
ちゅっ
キスをした。
「‥てへっ」
澪は、私の顔を見て、照れ笑いした。
澪は、私の顔を見て、照れ笑いした。
「‥」
私は、無言で。キスされた手で澪の頬を撫でた。
私は、無言で。キスされた手で澪の頬を撫でた。
「‥んんっ‥」
澪はくすぐったそうに。身を捩った。
澪はくすぐったそうに。身を捩った。
「くすっ‥」
私はすこし笑って、親指と人差指で。
澪の顎を上げた。
私はすこし笑って、親指と人差指で。
澪の顎を上げた。
月明かりに照らされた澪の顔は、綺麗で、可愛かった。
私は、目を閉じて、澪の顔を引き寄せた。
澪も、目を閉じて、私の顔に引き寄せられた。
…………。
二人の唇の距離が、縮まった。