けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

乾燥肌

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mioritsu

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大学生活も二年目。
HTTの活動もライヴハウスが主戦場になり。
ライヴの打ち上げでの呑みの機会も増えた。
やっとこさ、土曜の夜のライヴに出演出来るようになった頃。
私は、律と一緒に酔いつつ。一緒に住むアパートへ帰った。

「ただいまー!」
「おかえり」
玄関のドアを開けて誰もいない室内に向かって声を掛ける律。
その律に私はおかえり、と声を掛けた。
律はライヴの高揚感と、演奏の出来と、アルコールで結構上機嫌だった。
打ち上げ会場では私にすんごくベタベタしてきて。
自重させるのが大変だった。
・・・私も我慢するのに大変苦心したけど。

「今日も楽しかったなー♪」
声を弾ませてリビングへ入る律。
荷物をぽんっ、とテーブルの傍らに置き。カチューシャを景気よく外すとソファに仰向けに倒れこんだ。
「あーあ…」
笑顔から漏れた溜め息から、律の心地良い疲労感を感じた。
「楽しかったからって、飲み過ぎだぞ?」
私は、コンビニで買ったミネラルウォーターをテーブルに置いた。
「んー」
律は返事とも取れるような曖昧な声を出し

ぐいっ

テーブルの側に立っていた私の腕を引っ張った。

「わぁっ!」

どさっ

私は、律を押し倒すような体勢で律の上に倒れこんだ。

「何するんだよっ…んっ」
律は、私の顔を掴み強引に自分の顔に引き寄せ、手を私の後頭部に回して

「…っ」

くちづけてきた。

くちづけた、と言うよりは私の唇を、食べた。
だらしなく、滑らかに舌を滑り込ませてきた。

「…」

私は、アルコールが回っていた事もあり、目を閉じて素直に応じた。

律の唇は、アルコールと唾液が混じり合って、甘かった。
私のも混じってたから、私の唇も甘かっただろう。

私と律は、愚直に、なすがままに。
互いの唇を味わった。


……………。

律と私は、互いの唇を味わい尽くし。
ソファの上で重なって。
仰向けの律の上に、私がうつ伏せで乗っかって。
ぼーっ、としていた。
私は律の胸に顔を埋めていた。
居酒屋に居たから、服に付いた煙草と酒の匂いと、律の匂いが一緒に感じられた。
律は、私の髪越しに背中に手を乗せていた。
それだけで気持ち良くて。そのまま寝ちゃいそうだった。

「…律」
「‥何?」
「ちょっと、暑い」
部屋にはぬるいアルコールの匂いが、少し湿って漂っていた。

ピッ

律はエアコンのリモコンに手を伸ばし、電源を入れた。
「‥ドライじゃない?」
私はエアコンの設定を思い出した。
「…ホントだ」
律はリモコンを見て呟いた。
「肌、乾燥しちゃう‥」
私がぼそっ、と呟くと
「もう一汗、掻く?」
律は私の耳を撫でてきた。
私は思わず肩をすくめて
「……………バカ」
律を、睨んだ。

律は、へへっ、と。少し笑った。



「澪ー」

「‥なに?」

「シャワー、浴びよっか」

「‥うん」

私は答えて、律の頬に手を伸ばした。


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