けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

五月雨

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

学校が終わり。部活も終わり。
私と澪は、いつもの帰り道で。

土砂降りに、遭った。

「わぁ!」
声を上げて私にしがみ着く澪。
しがみついても、しょーがない。雨なんだから。
「澪!」
私は、腕にしがみ着いた澪を引っ張り、家へ急いだ。



「ふぇ~‥参ったなぁ」
「ごめん、律‥」
「大丈夫だよ」
私は澪を連れ帰った。
謝られても、ホント急な土砂降りだったし。仕方の無い事だった。
「おかえりー」
聡がバスタオルを手に出迎えた。
「お、サンキュー」
「‥あ、もう一枚、持ってくるよ」
聡は澪を見ると踵を返した。
「いいよ、私が取りに行くから」
私は聡を制し
「ほら」
澪にバスタオルを被せた。
「風邪引くぞ?エリザベスも、な」
「ありがと‥」
澪はバスタオルを被ったまま礼を言った。
「じゃ、先に部屋行ってて。私、バスタオルと着替え。取りに行くから」
「う、うん」
澪は、私の部屋へ。私は洗面所へと足を急がせた。



雨は、止む気配が無かった。

澪は部屋に入るなりエリザベスの安否を確かめてバスタオルを肩に掛けて座り込み。私を待っていた。
私もバスタオルを肩に掛けておやつとジュースの乗ったお盆を手にしながら、部屋に入った。
「お待たせ」
「おかえり」
澪は携帯片手に私を出迎えた。
「皆、無事だって。楽器も」
澪は待っている間、軽音部の皆に確認を取っていたらしい。
「なら、良かった」
「うん‥」
私はお盆をテーブルに置いた。
「おやつの前に、着替えしなきゃな」
「そうだね」
エリザベスこそ無事だったが、生身の私達はずぶ濡れだった。
「着替え、私ので大丈夫?」
「うん、大丈夫」
私はカチューシャを外し、制服を脱いだ。
制服は濡れていて、下着もちょっと湿っていた。
私はバスタオルでくしゃくしゃっと頭を拭き
「澪、制服貸して。ブレザーだけでもハンガーに掛けとくよ」
澪を見ると
「…はい」
下着姿の澪が、ブレザーを手渡してきた。


つくづく、羨ましいプロポーション。
そのクセして、下着姿を恥ずかしがる様子が一層可愛らしく、セクシーに魅せた。
頬も赤らんでいた。
「‥」
無言で下を向く澪。
幼馴染みだし、裸の付き合いなんて慣れっこだったけど。
こんなイレギュラーな形で互いに半裸になると、小っ恥ずかしかった。
私は澪に背中を向け、ブレザーをハンガーに掛けた。
すると

どんっ

「おっとっ」
澪が私の背中に抱き着いてきた。
私はかろうじてハンガーを落とさなかった。
「…」
澪は背中にくっついたまま、無言だった。
私はハンガーを所定の位置に戻した。
「‥どうした?」
「‥さむい」
背中の澪が、私の問に寂しそうに、答えた。
まぁあんなに雨に降られれば当たり前だ。
「‥りつ、あったかい‥」
澪は、抱き締めてきた。ブラ越しの胸が、柔らかい。
本人は何も意識してないんだろうけど…。
「‥布団、入るか?」
「‥うん」
澪は、背中越しに頷いた。



私と澪は、同じベッドの上。同じ布団の中に居た。

雨は土砂降りの勢いこそ失ったが、降り止まない。

澪は、自宅に私の家に避難した旨のメールを送った。

携帯を枕元に置くと、私の胸元に潜り込んできた。

「あったかい‥」
そっと、呟いた。

丸くなった澪を、私は包み込んだ。

成程、人肌は温かい。

私も澪も。下着のままだった。

「‥」
私は、少し乾いた澪の髪を撫でた。

「‥」
澪は、ゆっくりと息をしながら、寝に入った。



私は、雨音と澪の寝息を子守唄に、眠った。


  • なんか穏やかでイイ! -- 名無しさん (2012-01-22 00:43:56)
名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー